英文名 | Histology(Lab.) | |
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科目概要 | 2年前期[38コマ]、3群科目、必修、実習 | |
科目責任者 | 阪上 洋行 | |
担当者 | 阪上 洋行, 斉藤 康二, 原 芳伸, 菅原 健之 | |
教室 | M31(新校舎3階顕微鏡実習室) |
1. プロフェッショナリズムと倫理: ◎ | 4. 知的探究と自律的学習: ◎ | 7. 予防医学: |
2. コミュニケーション能力: | 5. チーム医療: | 8. 地域医療: |
3. 医学的知識と技術: ◎ | 6. 医療の質と安全: | 9. 国際貢献: |
人体各器官の組織標本を顕微鏡で観察し、組織学講義で修得した内容を更に具体的な形で体得してもらう。また、全員に一部ずつ配布する電子顕微鏡写真集により、光学顕微鏡だけでは理解し難い電顕レベルの微細構造を十分に観察してもらう。これらの観察により各器官の組織構築を立体的な形で頭に入れると同時に、微細な差異をも見逃さない鋭い観察力を養成し人体の諸器官の組織学的構築を細胞レベルで理解することを目標とする。
実習のテキストである「組織学実習要項」(本学解剖学教育単位作製)に従って、毎回3~5枚の標本を観察しその記録を指定のスケッチ用紙に描画し、主要な構造に名称を入れる。作製したスケッチは毎回の実習終了時に評価を受ける。
・ 実習用のテキスト「組織学実習要項」に従って、実習のポイントをスライドで講義した後、顕微鏡で観察して組織構造をスケッチし、細胞や構造の名称、特徴を記載し、提出する。
・ 学習のフィードバックとして、提出したスケッチ内容を教員が確認して返却し、コメントに対して修正を加えたスケッチの再提出を求め、各項目での理解を確かなものとする。
回 | 日時 | 講義テーマ | 講義内容 | 担当者 | 所属 |
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1 | 4/2(水)③ | 上皮組織 | ⑴上皮組織の形態学的分類 ⑵上皮組織の特徴的な構造 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
2 | 4/2(水)④ | 上皮組織 | ⑴上皮組織の形態学的分類 ⑵上皮組織の特徴的な構造 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
3 | 4/9(水)③ | 結合組織 | ⑴結合組織の分類 ⑵結合組織を構成する細胞 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
4 | 4/9(水)④ | 結合組織 | ⑴結合組織の分類 ⑵結合組織を構成する細胞 | 阪上 洋行 菅原 健之 原 芳伸 斉藤 康二 | 解剖学(阪上単位) |
5 | 4/16(水)③ | 硬組織 | ⑴軟骨組織の構造と分類 ⑵骨組織の構造と発生 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
6 | 4/16(水)④ | 硬組織 | ⑴軟骨組織の構造と分類 ⑵骨組織の構造と発生 | 阪上 洋行 原 芳伸 斉藤 康二 | 解剖学(阪上単位) |
7 | 4/23(水)③ | 筋組織 | ⑴筋線維の種類 ⑵骨格筋の構造と収縮機構との連関 ⑶心筋の構造 ⑷平滑筋の構造 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
8 | 4/23(水)④ | 筋組織 | ⑴筋線維の種類 ⑵骨格筋の構造と収縮機構との連関 ⑶心筋の構造 ⑷平滑筋の構造 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
9 | 5/7(水)③ | 神経組織 | ⑴神経細胞の構造 ⑵神経膠細胞の種類と役割 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
10 | 5/7(水)④ | 神経組織 | ⑴神経細胞の構造 ⑵神経膠細胞の種類と役割 | 阪上 洋行 菅原 健之 原 芳伸 斉藤 康二 | 解剖学(阪上単位) |
11 | 5/9(金)③ | 血球・造血組織 | ⑴血液細胞成分の種類、構造、機能 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
12 | 5/9(金)④ | 血球・造血組織 | ⑴血液細胞成分の種類、構造、機能 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
13 | 5/14(水)③ | 循環器 | ⑴血管の基本構造 ⑵弾性型動脈と筋型動脈との構造の相違 ⑶動脈と静脈の構造の相違 ⑷毛細血管の種類と構造 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
14 | 5/14(水)④ | 循環器 | ⑴血管の基本構造 ⑵弾性型動脈と筋型動脈との構造の相違 ⑶動脈と静脈の構造の相違 ⑷毛細血管の種類と構造 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
15 | 5/16(金)③ | リンパ系組織 | 免疫系の組織(リンパ小節、リンパ節、胸腺、脾臓)の構造と機能 | 阪上 洋行 菅原 健之 原 芳伸 斉藤 康二 | 解剖学(阪上単位) |
16 | 5/16(金)④ | リンパ系組織 | 免疫系の組織(リンパ小節、リンパ節、胸腺、脾臓)の構造と機能 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
17 | 5/21(水)③ | 外皮系 | ⑴皮膚の基本構造(表皮、真皮、皮下組織) ⑵表皮を構成する細胞の構造と機能 ⑶表皮細胞の分化と形態変化 ⑷角質器(毛、爪)の構造 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
18 | 5/21(水)④ | 外皮系 | ⑴皮膚の基本構造(表皮、真皮、皮下組織) ⑵表皮を構成する細胞の構造と機能 ⑶表皮細胞の分化と形態変化 ⑷角質器(毛、爪)の構造 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
19 | 5/23(金)③ | 呼吸器系 | ⑴気道の部位による組織学的構造の変化 ⑵ガス交換の場としての肺胞の組織学的構造 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
20 | 5/23(金)④ | 呼吸器系 | ⑴気道の部位による組織学的構造の変化 ⑵ガス交換の場としての肺胞の組織学的構造 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
21 | 5/28(水)③ | 消化器系⑴ 口腔 | ⑴外分泌腺の基本構造と唾液腺の構造 ⑵味覚感受装置としての舌味蕾の構造と機能 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
22 | 5/28(水)④ | 消化器系⑴ 口腔 | ⑴外分泌腺の基本構造と唾液腺の構造 ⑵味覚感受装置としての舌味蕾の構造と機能 | 阪上 洋行 菅原 健之 原 芳伸 斉藤 康二 | 解剖学(阪上単位) |
23 | 5/30(金)③ | 消化器系⑵ 消化管 | 消化管の基本構造と各部位(食道、胃、小腸、大腸)での組織学的特徴 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
24 | 5/30(金)④ | 消化器系⑵ 消化管 | 消化管の基本構造と各部位(食道、胃、小腸、大腸)での組織学的特徴 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
25 | 6/4(水)③ | 消化器系(3) 肝臓・胆嚢・膵臓 | ⑴肝小葉の組織学的構造 ⑵胆嚢の組織学的構造 ⑶外分泌腺としての膵臓の組織学的構造 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
26 | 6/4(水)④ | 消化器系(3) 肝臓・胆嚢・膵臓 | ⑴肝小葉の組織学的構造 ⑵胆嚢の組織学的構造 ⑶外分泌腺としての膵臓の組織学的構造 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
27 | 6/11(水)③ | 内分泌系⑴ | ⑴下垂体・甲状腺・上皮小体の組織学的構造 ⑵膵臓の内分泌細胞の免疫組織化学染色 | 阪上 洋行 菅原 健之 原 芳伸 斉藤 康二 | 解剖学(阪上単位) |
28 | 6/11(水)④ | 内分泌系⑴ | ⑴下垂体・甲状腺・上皮小体の組織学的構造 ⑵膵臓の内分泌細胞の免疫組織化学染色 | 阪上 洋行 菅原 健之 原 芳伸 | 解剖学(阪上単位) |
29 | 6/18(水)③ | 内分泌系⑵ | ⑴副腎と膵臓ランゲルハンス島の組織学的構造を理解する。 ⑵膵臓の内分泌細胞の免疫組織化学染色 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
30 | 6/18(水)④ | 内分泌系⑵ | ⑴副腎と膵臓ランゲルハンス島の組織学的構造を理解する。 ⑵膵臓の内分泌細胞の免疫組織化学染色 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
31 | 6/25(水)③ | 泌尿器系 | ⑴尿の産生と排出の機能単位としての腎単位の組織学的構造 ⑵移行上皮からなる尿路の組織学的構造 | 阪上 洋行 菅原 健之 原 芳伸 斉藤 康二 | 解剖学(阪上単位) |
32 | 6/25(水)④ | 泌尿器系 | ⑴尿の産生と排出の機能単位としての腎単位の組織学的構造 ⑵移行上皮からなる尿路の組織学的構造 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
33 | 7/2(水)③ | 男性生殖器系 | ⑴精巣の組織学的構造 ⑵精子形成 ⑶内分泌臓器としての精巣 ⑷精路と付属腺の組織学的構造 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
34 | 7/2(水)④ | 男性生殖器系 | ⑴精巣の組織学的構造 ⑵精子形成 ⑶内分泌臓器としての精巣 ⑷精路と付属腺の組織学的構造 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
35 | 7/9(水)③ | 女性生殖器系 | ⑴卵巣の組織学的構造 ⑵性周期における卵巣の成熟 ⑶子宮の組織学的構造 ⑷性周期のおける子宮粘膜の変化 ⑸乳腺の組織学的構造 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
36 | 7/9(水)④ | 女性生殖器系 | ⑴卵巣の組織学的構造 ⑵性周期における卵巣の成熟 ⑶子宮の組織学的構造 ⑷性周期のおける子宮粘膜の変化 ⑸乳腺の組織学的構造 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
37 | 7/14(月)③ | 感覚器系 | 視覚器としての眼球の組織学的構造と発生を理解する。平衡感覚・聴覚感受器としての内耳の組織学的構造と発生 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
38 | 7/14(月)④ | 感覚器系 | 平衡感覚・聴覚感受器としての内耳の組織学的構造と発生 | 阪上 洋行 斉藤 康二 原 芳伸 菅原 健之 | 解剖学(阪上単位) |
【授業時間以外に必要な学習の時間:60分】
予習:実習用のテキスト「組織学実習要項」を理解して実習に臨むこと。
復習:スケッチで教官が指摘した修正点を確認し修正する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 組織学実習要項 | 北里大学医学部解剖学教育単位 編 | |
教科書 | カラーアトラス組織・細胞学 | 岩永敏彦 著 | 医歯薬出版 |
教科書 | 人体組織図譜 | 藤田恒夫 他訳 | 南江堂 |
教科書 | ウィーター図説で学ぶ機能組織学 | 後藤薫・和栗聡 監訳 | Elsevier |
総論:四大組織を構成する細胞と機能、分類を説明できる。
①上皮組織と分泌腺の構造と機能を説明・同定できる。
②結合組織を構成する細胞と細胞外マトリックスについて説明・同定できる。
③軟骨・骨組織を構成する細胞、発生について説明・同定できる。
④筋組織について骨格筋、心筋、平滑筋の構造的特徴と機能、筋収縮の構造的基盤が説明・同定できる。
⑤神経組織の構成細胞とシナプス伝達の構造的基盤が説明・同定できる。
⑥血液有形成分の種類、構造、機能が説明・同定できる。
各論
①血管の基本的構造、動脈、静脈、毛細血管、リンパ管の構造的特徴を説明・同定できる。
②免疫系組織(リンパ小節、リンパ節、胸腺、脾臓)の構造と機能を説明・同定できる。
③皮膚の基本構造、表皮を構成する細胞、角質細胞の分化、皮膚付属器の構造と機能を説明・同定できる。
④消化器の基本構造と各部位(食道、胃、小腸、大腸)での構造的特徴と機能が説明・同定できる。
⑤肝臓、胆嚢、膵臓の構造と機能を説明・同定できる。
⑥呼吸器の組織学的構築とガス交換の組織学的基盤について説明・同定できる。
⑦内分泌臓器の特徴と主な内分泌臓器(下垂体、甲状腺、上皮小体、副腎、膵臓ランゲルハンス島など)の構造と機能を説明・同定できる。
⑧腎・尿路系の組織学的構築と機能的連関を説明・同定できる。
⑨男性生殖器の構造と機能を説明・同定できる。
⑩女性生殖器の構造と機能を説明・同定できる。
⑪感覚器の構造と機能を説明・同定できる。
⑫献体制度を理解し、御献体に対して敬意と尊厳を持って実習に取り組むことができる。
⑴ 毎回提出の実習スケッチ課題の評価点(20点)
⑵ スライド形式による試験(80点)
⑴ 実習で用いるヒト組織標本はご献体由来の貴重な標本であるを留意し、尊厳を持って取り扱うこと
(2) 実習当日の2時限目に行われる組織学講義の内容と連動して行われる。そのため、講義を欠席すると実習内容の理解に重大な支障をきたすので充分留意すること。
(3) スケッチ用の色鉛筆を用意すること。
(4) 実習中は白衣を着用し、またその白衣の見やすいところに名札をつけること。
(5) 先輩などの他人のスケッチの盗用は厳禁で、判明した場合は厳正に処分する。自分の眼で観察する力を身につけること。