英文名 | Physiology(lab.) | |
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科目概要 | 2年後期[22コマ]、3群科目、必修、実習 | |
科目責任者 | 高橋 倫子, 山田 玲 | |
担当者 | 高橋 倫子※, 山田 玲※, 畠山 裕康※, 入江 智彦※, 安岡 有紀子, 福田 英一, 笠井 昌俊, 片倉 隆, 比留間 弘美※ | |
教室 | M103(新校舎1階大講義室), M22(新校舎2階生理学系実習室), IPE棟スキルスラボ |
診療経験や研究機関での実験歴をもとに、実習の安全な実施に備え、臨床で行われる測定においては留意点の伝達に努める。
1. プロフェッショナリズムと倫理: ◎ | 4. 知的探究と自律的学習: ◎ | 7. 予防医学: |
2. コミュニケーション能力: ◎ | 5. チーム医療: ◯ | 8. 地域医療: |
3. 医学的知識と技術: ◎ | 6. 医療の質と安全: ◯ | 9. 国際貢献: |
生理学は医療の基礎の一つである。生命現象を自らの手で計測し、現象がどのようなメカニズムに基づいているのか、得られたデータからの考察を通して理解を深める。
学生被験者と実験動物を対象に、個体や臓器・組織の生理的現象を測定する。実験には仮説をたてて臨み、結果の解析を通して、観察された現象の元にあるメカニズムを説明できるようにする。一部の項目では細胞事象のシミュレーション実験を行う。
①「活動電位 / 筋収縮(骨格筋)」では、カエル神経筋標本を用いて、神経・筋の活動電位、筋収縮、興奮収縮連関について学ぶ。
②「腸管のイオン輸送」では、モルモット小腸・大腸から粘膜上皮標本を調製し、糖・アミノ酸や、イオンの膜輸送をおこす細胞内機序を学ぶ。
③「感覚」では、ヒトの皮膚感覚の特性と計測法について学ぶ。
④「心筋の収縮」では、カエル心臓を用いて、心室筋の収縮について学ぶ。
⑤「心筋細胞の興奮・収縮連関」では、シミュレーションを行い、細胞内外イオン濃度や膜電位など各種パラメ―ターの収縮への関与を考察する。
⑥「心電図」では、ヒトの心電図の記録方法を学び、学年全員の測定値分布から個体差を実感する。
⑦「ヒト体液の水・電解質調節および血圧測定」では、生理的食塩水あるいは水の経口負荷を通して、尿量・尿浸透圧・電解質排泄量・血圧の変化を計測し、体液の恒常性維持機構について学ぶ。
学年全体を8つの班に分け、各班に1 ~ 2名の教育スタッフを配置する。個別指導、対話指導に努める。
グループのメンバーで協力して実験や解析、レポート作成に取り組む。
最終日の発表会で、実験結果や考察などのプレゼンテーションを行う。学生による質疑応答の機会を設ける。
レポートにはコメントを付して返却する。
回 | 日時 | 講義テーマ | 講義内容 | 担当者 | 所属 |
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1 | 8/25(月)③ | 実習1 【講義室 M103 他】 | オリエンテーション(動物実験の注意事項・他) | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
2 | 8/25(月)④ | 実習1 【M22 他】 | 約16 - 17 名のグループでローテートし、期間内に7 テーマを実習する。 ①活動電位と収縮(骨格筋) ②腸管のイオン輸送 ③感覚 ④心筋の収縮 ⑤シミュレーション:心筋細胞の興奮収縮連関 ⑥心電図 ⑦ヒト体液の水・電解質調節と血圧測定 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
3 | 8/26(火)③ | 実習2 【M22 他】 | 約16 - 17 名のグループでローテートし、期間内に7 テーマを実習する。 ①活動電位と収縮(骨格筋) ②腸管のイオン輸送 ③感覚 ④心筋の収縮 ⑤シミュレーション:心筋細胞の興奮収縮連関 ⑥心電図 ⑦ヒト体液の水・電解質調節と血圧測定 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
4 | 8/26(火)④ | 実習2 【M22 他】 | 約16 - 17 名のグループでローテートし、期間内に7 テーマを実習する。 ①活動電位と収縮(骨格筋) ②腸管のイオン輸送 ③感覚 ④心筋の収縮 ⑤シミュレーション:心筋細胞の興奮収縮連関 ⑥心電図 ⑦ヒト体液の水・電解質調節と血圧測定 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
5 | 8/27(水)③ | 実習3 【M22 他】 | 約16 - 17 名のグループでローテートし、期間内に7 テーマを実習する。 ①活動電位と収縮(骨格筋) ②腸管のイオン輸送 ③感覚 ④心筋の収縮 ⑤シミュレーション:心筋細胞の興奮収縮連関 ⑥心電図 ⑦ヒト体液の水・電解質調節と血圧測定 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
6 | 8/27(水)④ | 実習3 【M22 他】 | 約16 - 17 名のグループでローテートし、期間内に7 テーマを実習する。 ①活動電位と収縮(骨格筋) ②腸管のイオン輸送 ③感覚 ④心筋の収縮 ⑤シミュレーション:心筋細胞の興奮収縮連関 ⑥心電図 ⑦ヒト体液の水・電解質調節と血圧測定 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
7 | 8/28(木)③ | 実習4 【M22 他】 | 約16 - 17 名のグループでローテートし、期間内に7 テーマを実習する。 ①活動電位と収縮(骨格筋) ②腸管のイオン輸送 ③感覚 ④心筋の収縮 ⑤シミュレーション:心筋細胞の興奮収縮連関 ⑥心電図 ⑦ヒト体液の水・電解質調節と血圧測定 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
8 | 8/28(木)④ | 実習4 【M22 他】 | 約16 - 17 名のグループでローテートし、期間内に7 テーマを実習する。 ①活動電位と収縮(骨格筋) ②腸管のイオン輸送 ③感覚 ④心筋の収縮 ⑤シミュレーション:心筋細胞の興奮収縮連関 ⑥心電図 ⑦ヒト体液の水・電解質調節と血圧測定 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
9 | 8/29(金)③ | 実習5 【M22 他】 | 約16 - 17 名のグループでローテートし、期間内に7 テーマを実習する。 ①活動電位と収縮(骨格筋) ②腸管のイオン輸送 ③感覚 ④心筋の収縮 ⑤シミュレーション:心筋細胞の興奮収縮連関 ⑥心電図 ⑦ヒト体液の水・電解質調節と血圧測定 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
10 | 8/29(金)④ | 実習5 【M22 他】 | 約16 - 17 名のグループでローテートし、期間内に7 テーマを実習する。 ①活動電位と収縮(骨格筋) ②腸管のイオン輸送 ③感覚 ④心筋の収縮 ⑤シミュレーション:心筋細胞の興奮収縮連関 ⑥心電図 ⑦ヒト体液の水・電解質調節と血圧測定 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
11 | 9/1(月)③ | 実習6 【M22 他】 | 約16 - 17 名のグループでローテートし、期間内に7 テーマを実習する。 ①活動電位と収縮(骨格筋) ②腸管のイオン輸送 ③感覚 ④心筋の収縮 ⑤シミュレーション:心筋細胞の興奮収縮連関 ⑥心電図 ⑦ヒト体液の水・電解質調節と血圧測定 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
12 | 9/1(月)④ | 実習6 【M22 他】 | 約16 - 17 名のグループでローテートし、期間内に7 テーマを実習する。 ①活動電位と収縮(骨格筋) ②腸管のイオン輸送 ③感覚 ④心筋の収縮 ⑤シミュレーション:心筋細胞の興奮収縮連関 ⑥心電図 ⑦ヒト体液の水・電解質調節と血圧測定 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
13 | 9/2(火)③ | 実習7 【M22 他】 | 約16 - 17 名のグループでローテートし、期間内に7 テーマを実習する。 ①活動電位と収縮(骨格筋) ②腸管のイオン輸送 ③感覚 ④心筋の収縮 ⑤シミュレーション:心筋細胞の興奮収縮連関 ⑥心電図 ⑦ヒト体液の水・電解質調節と血圧測定 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
14 | 9/2(火)④ | 実習7 【M22 他】 | 約16 - 17 名のグループでローテートし、期間内に7 テーマを実習する。 ①活動電位と収縮(骨格筋) ②腸管のイオン輸送 ③感覚 ④心筋の収縮 ⑤シミュレーション:心筋細胞の興奮収縮連関 ⑥心電図 ⑦ヒト体液の水・電解質調節と血圧測定 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
15 | 9/3(水)③ | 実習8 【M22 他】 | 約16 - 17 名のグループでローテートし、期間内に7 テーマを実習する。 ①活動電位と収縮(骨格筋) ②腸管のイオン輸送 ③感覚 ④心筋の収縮 ⑤シミュレーション:心筋細胞の興奮収縮連関 ⑥心電図 ⑦ヒト体液の水・電解質調節と血圧測定 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
16 | 9/3(水)④ | 実習8 【M22 他】 | 約16 - 17 名のグループでローテートし、期間内に7 テーマを実習する。 ①活動電位と収縮(骨格筋) ②腸管のイオン輸送 ③感覚 ④心筋の収縮 ⑤シミュレーション:心筋細胞の興奮収縮連関 ⑥心電図 ⑦ヒト体液の水・電解質調節と血圧測定 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
17 | 9/4(木)③ | データのまとめ、 解析 | 担当テーマごとに指定の教室で解析、発表準備 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
18 | 9/4(木)④ | データのまとめ、 解析 | 担当テーマごとに指定の教室で解析、発表準備 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
19 | 9/19(金)① | 実習講義1 【講義室 M103】 | 学生による発表、補足講義 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
20 | 9/19(金)② | 実習講義2 【講義室 M103】 | 学生による発表、補足講義 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
21 | 9/19(金)③ | 実習講義3 【講義室 M103】 | 学生による発表、補足講義 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
22 | 9/19(金)④ | 実習講義4 【講義室 M103】 | 学生による発表、補足講義 | 高橋 倫子 山田 玲 畠山 裕康 入江 智彦 安岡 有紀子 福田 英一 笠井 昌俊 片倉 隆 比留間 弘美 | 生理学(高橋単位) 生理学(山田単位) 生理学 非常勤教員 |
予習:教科書『生理学実習書』を読み、結果を予測して実習に臨むこと。所要20分。
復習:実験終了後にデータを解析してレポートを作成。
レポートには個人で提出するものと、班で提出するものがある。 学年全体のデータが必要な場合は、教員が受け渡し方法を指定する。
最終日のプレゼンテーションでは、各班1テーマを担当する。発表資料は指導教員と十分に相談して準備する。
復習にかかる時間は担当する役割による。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 生理学実習書 | 北里大学医学部生理学 | |
参考書 | 標準生理学(第9版) | 本間研一(監修) | 医学書院 |
参考書 | 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版(改訂第4版) | 坂井建雄・河原克雅(編) | 日本医事新報社 |
参考書 | 新訂・生理学実習書 | 日本生理学会教育委員会(監修) | 南江堂 |
参考書 | コスタンゾ明解生理学(第7版) | 林俊宏・高橋倫子(監訳) | エルゼビア・ジャパン |
参考書 | ギャノング生理学(第26版) | 岡田泰伸(監修)、佐久間康夫・岡村康司(監訳) | 丸善 |
参考書 | カンデル神経科学(第2版) | 宮下保司(監修) | メディカル・サイエンス・インターナショナル |
参考書 | 生理学用語ハンドブック | 日本生理学会 | 丸善 |
・ 学修により獲得した知識をもとに観察結果を考察し、論理的思考によって結論を導き出すことができる。
・ 骨格筋・心筋・神経の電気的性質と構造を知り、機能との関連を説明できる。
・ 器官系(感覚・運動・循環・内分泌・神経・消化吸収・腎)の作動機構が説明できる。
・ 診療で使われる生理機能の計測原理を学び、安全に留意して運用できる。
・ 個体差に触れ、各種の状況や計測条件との関連を考察できる。
・ 被験者の個人情報を適切に扱うことができる。
試験(50%)、レポート+実習態度(50%)を総合して判定。
発表会での質疑応答や発表内容、レポート作成への貢献度は実習態度として考慮される。
※欠席日数(正当な事由は除く)が2を越える場合「生理学実習」の評価は不可となる。再実習は行わない。
実験動物の取扱いに注意し、実習に供される生命に深い敬意をはらうとともに、法令とガイドラインを遵守して実験を行うこと。