英文名 | Early Clinical Exposure II | |
---|---|---|
科目概要 | 2年後期[41コマ]、3群科目、必修、演習 | |
科目責任者 | 守屋 利佳 | |
担当者 | 守屋 利佳※, 千葉 宏毅※, 齋藤 有紀子, 坂東 由紀※, 左右田 哲※, 竹中 留美※, 福田 倫也※, 千葉 希※, 各実習施設 | |
教室 | M103(新校舎1階大講義室) |
病院での経験(医師、MSW、病院保育士として)を基に、医療者になるものとして必要な態度やノンテクニカルスキルの修得を促すプログラムの作成や指導に寄与する。在宅医療施設での勤務の経験から、患者やその家族と医療者とのコミュニケーションの指導を行う。コミュニケーションやマナーの講師として、社会人として、病院での学習者としてのマナー修得を指導する。
1. プロフェッショナリズムと倫理: ◎ | 4. 知的探究と自律的学習: ◎ | 7. 予防医学: ◯ |
2. コミュニケーション能力: ◎ | 5. チーム医療: ◎ | 8. 地域医療: ◎ |
3. 医学的知識と技術: ◯ | 6. 医療の質と安全: ◯ | 9. 国際貢献: |
21 世紀医学・医療懇談会第4次報告においても病院への体験入院、介護・福祉施設等での実習や、豊かな人間性を育む教養教育、コミュニケーション教育、生命の尊厳や死に関する教育等の充実などが推奨されている。多角的に広い視野でチーム医療を実践することができる医師になるために、命を守る様々な職種が互いにかかわりあう現場に身を置き、学ぶ機会が必要である。
この科目では、医療・福祉・介護・保育・法律などの施設における実習を体験し、社会とのかかわりを通して、プロフェッショナリズムを含めた医学生としての人間性の涵養を目指す。
講義:施設実習に必要な知識を説明する。
施設実習前学習:施設実習に必要な技能・態度を指導する。
<実習概要>
①オリエンテーション
②コミュニケーション実習・マナー講習
③事前実習:標準予防策・乳児の扱い方など
④社会保障制度・福祉制度・保育制度について(講義とグループ学習)
⑤体験実習への準備(実習施設の確認、打ち合わせ、実習内容の確認)
⑥体験実習1
⑦体験実習2
⑧発表会とグループワーク
⑨各実習施設への報告と挨拶
⑩シネマエデュケーション
⑪クリニカルスキル体験
実習施設及び実習内容は別途Google Classroomなどに掲示
★⑩,⑪は実習期間中に実施
1)施設実習前学習:施設実習に最低限必要な知識・技能・態度の習得(講義・グループ学習を含む)
2)施設実習:各施設において看護・介護・保育などの実習
*実習開始前に実習先のスタッフとのミーティングを行う
*実習時には随時振り返りを行い、次回の実習への準備を行う。
3)発表会:学習内容をグループ毎に発表する
4)実習を振り返り、ポートフォリオ(レポートを含む)をまとめる。随時、全体又は個別にフィードバックを行う
5)学習目標に関連したシネマを鑑賞し、主題に応じて考察をまとめる
6)シミュレータなどを用いて臨床手技を行い、知識と技術の連携を体験する
回 | 日時 | 講義テーマ | 講義内容 | 担当者 | 所属 |
---|---|---|---|---|---|
第1回 | 6/6(金)② | オリエンテーション | 実習の目的・概要・実習施設の説明 | 守屋 利佳 千葉 宏毅 齋藤 有紀子 坂東 由紀 | 医学教育研究開発センター医学教育研究部門 医学教育研究開発センター医学原論研究部門 非常勤教員 |
第2回 | 9/10(水)① | 実習直前オリエンテーション | 実習を行うにあたっての諸事項の確認・資料配布 | 守屋 利佳 千葉 宏毅 齋藤 有紀子 坂東 由紀 | 医学教育研究開発センター医学教育研究部門 医学教育研究開発センター医学原論研究部門 非常勤教員 |
第3回 | 9/10(水)② | 実習施設に関する予備知識1 | 事前学習 | 守屋 利佳 千葉 宏毅 齋藤 有紀子 坂東 由紀 | 医学教育研究開発センター医学教育研究部門 医学教育研究開発センター医学原論研究部門 非常勤教員 |
第4回 | 9/10(水)③ | 実習施設に関する予備知識2 | 社会保障・福祉制度、保育について | 守屋 利佳 千葉 宏毅 齋藤 有紀子 坂東 由紀 左右田 哲 竹中 留美 | 医学教育研究開発センター医学教育研究部門 医学教育研究開発センター医学原論研究部門 非常勤教員 北里大学病院トータルサポートセンター 北里大学病院看護部 |
第5回 | 9/10(水)④ | 良いコミュニケーションとは | 実習に当たって必要なマナーを修得する | 守屋 利佳 千葉 宏毅 齋藤 有紀子 坂東 由紀 千葉 希 | 医学教育研究開発センター医学教育研究部門 医学教育研究開発センター医学原論研究部門 非常勤教員 |
第6~9回 | 9/24(水)①②③④ | 前半体験実習の準備(実習施設において) (実習施設の確認、打ち合わせ、実習内容の確認) ※初日から実習開始の施設もある | 各実習施設 | ||
第10~13回 | 10/1(水)①②③④ | 各施設での実習 | 各実習施設 | ||
第14~17回 | 10/8(水)①②③④ | 各施設での実習 | 各実習施設 | ||
第18~21回 | 10/15(水)①②③④ | 各施設での実習 | 各実習施設 | ||
第22~25回 | 10/22(水)①②③④ | 後半体験実習の準備(実習施設において) (実習施設の確認、打ち合わせ、実習内容の確認) ※初日から実習開始の施設もある | 各実習施設 | ||
第26~29回 | 10/29(水)①②③④ | 各施設での実習 | 各実習施設 | ||
第30~33回 | 11/12(水)①②③④ | 各施設での実習 | 各実習施設 | ||
第34~37回 | 11/19(水)①②③④ | 各施設での実習 | 各実習施設 | ||
第38~41回 | 11/26(水)①②③④ | ポスター発表会 (IPE 棟5階チーム医療演習室A1 ~ A3) | 守屋 利佳 千葉 宏毅 齋藤 有紀子 坂東 由紀 | 医学教育研究開発センター医学教育研究部門 医学教育研究開発センター医学原論研究部門 非常勤教員 |
< 予習>
・ 事前学習においては、あらかじめ指示した動画の閲覧や施設に関する情報収集を行うこと。
・ 施設実習においては、その施設の概要を調べ、施設でのオリエンテーション時に確認し、各回の実習で各自何を学ぶのかを明確にしておくこと。
< 復習>
・ 各回の事前学習、施設実習を振り返り、自ら設定した目標を達成できたか、改善すべきことは何かをもとに次回の実習の目標を設定すること。
予習・復習あわせて1コマ当たり1時間の学習を要する。
Goal: 社会とのかかわりを通して人間性を涵養する
―多角的に広い視野でチーム医療を実践することができる医師になるために、社会や医療を理解し、医療者になるものとして必要なコミュニケーション能力を習得する。
Objectives:
1)医療と社会について知り、社会保障制度・福祉制度について概要を述べることができる。
2)患者・障害者・介護を受ける人々の生活に触れ、生活者のニーズを説明することができる。
3)医療の現場に立つ医療職の仕事の概要を述べることができる。
4)さまざまな人とコミュニケーションをとり、共感し、態度で示すことができる。
5)同僚・指導者などと適切なフィードバックのやり取りができる。
6)未経験の事象・現象に柔軟に対応することができる。
7)得た知識と経験を人に伝えることができる。
8)自身の行動を振り返り、改善に努めることができる。
9)感染予防のために自己管理をし、標準予防策を実施することができる。
10)社会常識に基づいて適切に行動することができる。
11)自ら必要な学習目標を設定し、学習計画を立て、実施することができる。
12)医療・医学に関する課題について考察することができる。
① ポートフォリオ(実習計画書、学生の振り返り、同僚からのコメント、まとめのレポートなど:施設からのフィードバック*,参加姿勢や態度を含む)
(別紙評価基準を提示)*評価項目を明示し、評価をお願いする
② 発表会の内容(教員からの評価、相互評価を含む)
③ Google Classroomなどへの課題や報告の提出状況
A ①:75%
B(② + ③):25%
上記を総合的に評価する。
※欠席や遅刻、レポートや報告などの提出物の遅れ、などは減点の対象とする。ポートフォリオの提出物としての体裁が整っていないもの(綴じていない、バラバラである、など)は不可→再試験と同様の扱いとして再提出とする
※試験期間でのペーパーテストは実施しないが、上記採点が合格点に達しない場合は、再試験の代わりにポートフォリオ再提出などの再評価を行う。
※学習ノート、ポートフォリオなどについて適宜フィードバックを行う。
・ 他施設における実習のため、実習開始前に配布する「学習ガイド」を熟読し、注意を厳守すること。
・ Google Classroomなどに掲示される連絡事項を確認すること。
・ 実習先によって、検便検査の実施、ワクチン接種、健康診断書などの書類提出が必要になる場合がある。
・ 社会情勢によってスケジュールや内容が変更になることがある。