英文名 | Hematological System | |
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科目概要 | 3年前期[16コマ]、3群科目、必修、講義 | |
科目責任者 | 鈴木 隆浩 | |
担当者 | 鈴木 隆浩※, 宮﨑 浩二※, 吉田 功※, 齋藤 有紀子, 鎌田 浩稔※, 羽山 慧以※, 江畑 晃一※, 三浦 久宜※, 横井 愛香※ | |
教室 | M202(新校舎2階大講義室) |
鈴木 隆浩ほか: 医師としての臨床経験を踏まえ、造血器系の成り立ちおよび異常に伴う疾患の実際、診療における倫理について概説する。
1. プロフェッショナリズムと倫理: ◎ | 4. 知的探究と自律的学習: ◯ | 7. 予防医学: |
2. コミュニケーション能力: | 5. チーム医療: | 8. 地域医療: |
3. 医学的知識と技術: ◎ | 6. 医療の質と安全: ◯ | 9. 国際貢献: |
血液造血器系では、造血器および凝固系の生理および病理について教育を行う。本講義では主に正常造血システムを理解することを目標とするが、造血器腫瘍の病態・病理について病理学の観点から横断的に講義と実習を行い、理解できることを目標とする。また、血液疾患の診療、検査法の理解に加えて輸血療法についても講義を行い、3年生後期の診断・治療学講義に備えた基礎的な知識を持つことも目標とする。さらに、医療倫理についての講義を行い、将来医師として身につけておくべき倫理観について考えることも目標とする。
血液細胞および凝固系の生理および病理、また医療倫理について講義および実習を行う。
講義および実習による教育を行う。
講義はスライドを主体とした講義であり、講義毎にプリントを配布し、自由に書き込みなどを行うことによって教育効果の向上を図る。
実習は病理学実習であり、病理学の専任教員が実際の標本を用いて指導を行う。
各講義後、実習後には質問の時間を設け、学生の疑問に対してフィードバックを行う。
回 | 日時 | 講義テーマ | 講義内容 | 担当者 | 所属 |
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1 | 4/7(月)③ | 正常造血総論 | 血液学総論⑴(造血と細胞の分化) | 鈴木 隆浩 | 血液内科学 |
2 | 4/7(月)④ | 正常造血総論 | 血液学総論⑵(末梢血) | 鈴木 隆浩 | 血液内科学 |
3 | 4/8(火)① | 正常造血総論 | 血液学総論⑶(骨髄血) | 江畑 晃一 | 血液内科学 |
4 | 4/8(火)② | 正常造血総論 | 白血球造血のしくみと機能 | 鎌田 浩稔 | 血液内科学 |
5 | 4/9(水)③ | 正常造血総論 | 赤血球造血のしくみと機能 | 羽山 慧以 | 血液内科学 |
6 | 4/9(水)④ | 正常造血総論 | 血液細胞アトラス(正常細胞を中心に) | 羽山 慧以 | 血液内科学 |
7 | 4/10(木)③ | 正常造血総論 | 造血細胞の分子生物学的制御機構 | 鈴木 隆浩 | 血液内科学 |
8 | 4/10(木)④ | 造血器腫瘍総論 | 造血器腫瘍診断・治療学入門 | 鈴木 隆浩 | 血液内科学 |
9 | 4/14(月)③ | 造血器組織の病理 | リンパ節・胸腺・脾臓 | 吉田 功 | 新世紀医療開発センター(横断的医療領域開発部門) |
10 | 4/14(月)④ | 正常造血総論 | 血小板造血・凝固系のしくみと機能 | 宮﨑 浩二 | 輸血・細胞移植学 |
11 | 4/16(水)③ | 造血器組織の病理 | 骨髄 | 吉田 功 | 新世紀医療開発センター(横断的医療領域開発部門) |
12 | 4/16(水)④ | 造血器組織の病理 | 血液造血器疾患の病理実習 | 横井 愛香 | 病理学(三枝単位) |
13 | 4/17(木)③ | 医療倫理 | 血液疾患をめぐる倫理 | 齋藤 有紀子 | 医学教育研究開発センター医学原論研究部門 |
14 | 4/17(木)④ | 診療の基礎 | 血液診療で用いられる薬剤 | 三浦 久宜 | 血液内科学 |
15 | 4/18(金)① | 診療の基礎 | 血液疾患の診察概論 | 鎌田 浩稔 | 血液内科学 |
16 | 4/18(金)② | 診療の基礎 | 輸血療法 | 宮﨑 浩二 | 輸血・細胞移植学 |
予習:2年生までの授業で配布された講義プリントにあらかじめ目を通し、血液学、免疫学、遺伝学に関連する講義資料を見直して確認しておくこと
復習:講義プリントを復習し、理解が不十分な点については、参考資料を調べて整理しておくこと。
予習・復習あわせて1 コマ当たり2 時間の学習を要する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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参考書 | 病気がみえる Vol.5 血液(第3版)2023 | 鈴木隆浩ほか 監修 | MEDIC MEDIA |
参考書 | 内科学(第12 版)2022 | 矢崎義雄 総編集 | 朝倉書店 |
参考書 | 血液細胞アトラス | 三輪史朗 | 文光堂 |
参考書 | 三輪血液病学 2006 | 浅野、池田、内山 編 | 文光堂 |
1.造血幹細胞から成熟血球に至る造血の仕組み(造血細胞の増殖・分化、造血支持環境)を説明できる。
2.各種血球の形態、生物学的機能について説明できる。
3.血小板・凝固因子による、止血・凝固制御機構について説明できる。
4.造血器悪性腫瘍の腫瘍化メカニズムを説明できる。
5.造血器疾患の病理学的異常について説明できる。
6.血液患者の診察法について説明できる。
7.血液診療で行われる各種検査について説明できる。
8.輸血療法について説明できる。
9.血液疾患診療を取り巻く様々な倫理的課題について意見を述べることができる。
記述式・選択式問題による筆記試験 90%(追再試験は100%)
レポートの評価点(医療倫理)5%(本試験のみ)
病理学実習レポート点 5%(本試験のみ)
多くの学生や医師にとって、血液学についてまとまった講義を受講する機会は少ない。欠席せず真面目に受講すること。