英文名 | Diagnostics and Therapeutics for Hematological System | |
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科目概要 | 3年後期[15コマ]、3群科目、必修、講義 | |
科目責任者 | 鈴木 隆浩 | |
担当者 | 鈴木 隆浩※, 宮﨑 浩二※, 鎌田 浩稔※, 羽山 慧以※, 大坂 学※, 田寺 範行※, 小西 宏明※, 堀米 佑一※ | |
教室 | M202(新校舎2階大講義室) |
鈴木 隆浩ほか:医師としての臨床経験を踏まえ、造血器系異常に伴う各種疾患の臨床病態・診断および化学療法を中心とする治療の実際について概説する。
1. プロフェッショナリズムと倫理: ◯ | 4. 知的探究と自律的学習: ◎ | 7. 予防医学: ◯ |
2. コミュニケーション能力: | 5. チーム医療: ◯ | 8. 地域医療: |
3. 医学的知識と技術: ◎ | 6. 医療の質と安全: ◯ | 9. 国際貢献: |
前期講義「血液造血器系」で学んだ総合的な基礎知識(総論)を復習すると共に、各疾患についてさらに踏み込んだ臨床的知識を習得し(各論)、最近の知見も理解する。
主要な血液疾患に関する病態・症候・検査法・診断法・治療法について学び、臨床実習を行う上で基本となる医学知識を習得することを目標とする。
到達目標として挙げる、1.正常の造血システム、2.血液細胞の形態異常、3.各種症候から造血器疾患の診断に至る流れ、4.各種血球・凝固システムにおける主要な疾患、5.分子標的薬・抗体製剤など血液疾患で用いられる様々な薬剤の作用機序、有害事象、6.造血幹細胞移植、7.支持療法である感染症対策、輸血療法 等の項目について、各担当教員より講義を行う。
講義による教育を行う。スライドを主体とした講義であり、講義毎にプリントを配布し、自由に書き込みなどを行うことによって教育効果の向上を図る。
各講義後には質問の時間を設け、学生が疑問に感じた点などについてフィードバックを行う。
回 | 日時 | 講義テーマ | 講義内容 | 担当者 | 所属 |
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1 | 9/17(水)② | 血液疾患の診療総論 | 血液疾患総論 前期講義の復習 | 鈴木 隆浩 | 血液内科学 |
2 | 9/17(水)③ | 赤血球系疾患 | 貧血性疾患⑴ | 鈴木 隆浩 | 血液内科学 |
3 | 9/18(木)② | 白血球系疾患 | 急性白血病 | 田寺 範行 | 血液内科学 |
4 | 9/19(金)③ | 赤血球系疾患 | 貧血性疾患⑵ | 鈴木 隆浩 | 血液内科学 |
5 | 9/19(金)④ | 血液疾患の診断と治療 | 造血幹細胞移植 | 田寺 範行 | 血液内科学 |
6 | 9/24(水)② | 赤血球系疾患 | 貧血性疾患⑶ 補助療法(輸血療法・サイトカイン) | 鈴木 隆浩 | 血液内科学 |
7 | 9/25(木)③ | 白血球系疾患 | 悪性リンパ腫と関連疾患⑴ | 大坂 学 | 血液内科学 |
8 | 9/25(木)④ | 白血球系疾患 | 悪性リンパ腫と関連疾患⑵ | 大坂 学 | 血液内科学 |
9 | 9/26(金)③ | 血液疾患の診断と治療 | 血液疾患の主要症候(貧血・リンパ節腫大) | 鎌田 浩稔 | 血液内科学 |
10 | 9/29(月)③ | 止血・血栓性疾患 | 血小板減少性疾患 | 宮﨑 浩二 | 輸血・細胞移植学 |
11 | 9/29(月)④ | 止血・血栓性疾患 | 血友病・凝固因子異常症 | 宮﨑 浩二 | 輸血・細胞移植学 |
12 | 10/1(水)③ | 血液疾患の診断と治患 | 血液細胞アトラス(異常細胞を中心に) | 羽山 慧以 | 血液内科学 |
13 | 10/1(水)④ | 血液疾患の診断と治療 | 血液疾患と感染症 | 鎌田 浩稔 | 血液内科学 |
14 | 10/2(木)③ | 白血球系疾患 | 慢性骨髄性白血病・骨髄増殖性疾患 | 小西 宏明 | 血液内科学 |
15 | 10/2(木)④ | 白血球系疾患 | 多発性骨髄腫と関連疾患 | 堀米 佑一 | ティーチング・アシスタント |
予習:受講する講義に関係する「血液造血器系」の配布プリントをあらかじめ見直して確認しておくこと。
復習:講義プリントを復習し、理解が不十分な点については参考図書を確認するなどして整理しておくこと。
予習・復習あわせて1コマ当たり2時間の学習を要する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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参考書 | 病気がみえる Vol.5 血液(第3版)2023 | 鈴木隆浩ほか 監修 | MEDIC MEDIA |
参考書 | 内科学(第12版)2022 | 矢崎義雄 総編集 | 朝倉書店 |
参考書 | 血液細胞アトラス | 三輪史朗 | 文光堂 |
参考書 | 三輪血液病学 2006 | 浅野、池田、内山 編 | 文光堂 |
1.正常の造血システムについて説明できる。
2.血液細胞の形態異常について説明できる。
3.各種症候から造血器疾患の診断に至る流れを説明できる。
4.各種血球・凝固システムにおける主要な疾患について、診断から治療までの流れを説明できる。
5.分子標的薬・抗体製剤など、血液疾患で用いられる様々な薬剤の作用機序、有害事象について説明できる。
6.造血幹細胞移植について説明できる。
7.支持療法である感染症対策、輸血療法についてその内容を説明できる。
記述式・選択式問題による筆記試験 100%
この講義が学生時代に血液学について受講する最後の体系化された講義になる。欠席せず真面目に受講すること。