英文名 | Clinical rotation(Clinical Clerkship:Respiratory Medicine) | |
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科目概要 | 4年[2週]、3群科目、必修、実習 | |
科目責任者 | 猶木 克彦 | |
担当者 | 猶木 克彦※, 中原 善朗※, 曽根 英之※, 前野 敏孝※, 佐藤 崇※, 掛川 未希子※, 楠原 政一郎※, 貝塚 宣樹※, 横場 正典※, 矢内原 智子※, 間中 博也※ | |
教室 |
猶木 克彦ほか:
臨床現場での実践を踏まえ、呼吸器疾患患者さんの診断・治療の実際を習得できるよう指導する。
1. プロフェッショナリズムと倫理: ◯ | 4. 知的探究と自律的学習: ◯ | 7. 予防医学: |
2. コミュニケーション能力: ◯ | 5. チーム医療: ◯ | 8. 地域医療: |
3. 医学的知識と技術: ◎ | 6. 医療の質と安全: ◯ | 9. 国際貢献: |
呼吸器内科臨床実習では、呼吸器疾患の診療を担当医の指導下で直接経験し、診療・治療の実際を具体的に習得することによって、実習参加前までに学んだ呼吸器病学の知識の一層の充実と整理をはかる。診療参加型実習を基本コンセプトとし、受持ち患者について研修医、病棟医、主治医の指導の下、可能な範囲で診療に参加する。なお、診療参加型実習とは学生が事前にこの実習を行うための能力( 知識、診療態度、技術) を有するスチューデント・ドクターとして医療チームの一員となり、的確な病歴聴取、身体診察、各種検査所見から得られる臨床情報を基に疾患の本質を担当医と同じレベルでとらえ、最終的な治療方針を担当医と共有する事である。
① 様々な疾患を念頭に医療面接を進め、典型的所見を認知して疾患と関連づけることを実習を通じて説明する。
② 胸部X 線写真・胸部CT、呼吸機能検査、血液検査などの読み方を具体例を交えて講義する。気管支鏡・胸腔穿刺などの特殊検査を見学し、診断的意義を理解させる。
③ 担当患者さんとのコミュニケーションを通じて、患者心理を理解させる。
④ 呼吸管理・胸腔ドレナージ・薬物療法等を見学し、主要疾患の治療方法を説明する。
⑤ 症例のプレゼンテーションを与えられた時間内に、的確に行えるように講義する。
⑥ 呼吸音シミュレーターを用いてOSCEに対応できる能力を実習を通じて講義する。
担当症例に関して、医療面接、所見の把握、疾患の理解を実習を通じて修得する。
系別総合(呼吸器系診断・治療学)の講義で習得した知識や臨床実習入門で学んだ医療面接及び診断技術をベースに、診療参加型実習により実際の診療を体験する。
カルテにより、胸部X 線写真・胸部CT、呼吸機能検査、血液検査などを把握し、それらの意義を学習するとともに不明点に関しては担当医とディスカッションする。回診、カンファレンスで更なる疑問点を明らかにするとともに、チーム医療の実際を体験する。
担当患者さんとのコミュニケーションを通じて、患者心理を理解する。
呼吸管理・胸腔ドレナージ・薬物療法等を実際に見学し、教科書の知識が実際にどのように生かされているかを経験する。
臨床の現場での様々な疑問点につき、担当医師とのチーム医療の枠組みの中でディスカッションし、診療技術の体験・習得ならびにコミュニケーションスキルの向上を図る。
呼吸音の聴診スキルは、呼吸音シミュレーターおよび実際の患者さんの聴診を体験し修得する。
症例のプレゼンテーションの練習・試問、聴診スキルチェックの講義・試験に関しては、終了後に良い点、改善点に関して口頭でフィードバックを受け、双方向のコミュニケーションにより能力アップを図る。
予習・復習あわせて1日あたり2時間の自主学習を要する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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参考書 | 新呼吸器専門医テキスト 改訂第2版 | 日本呼吸器学会 編 | |
参考書 | 新臨床腫瘍学(改訂第6版) | 日本臨床腫瘍学会 編 | |
参考書 | 気管支鏡テキスト(第3版) | 日本呼吸器内視鏡学会 編 | 医学書院 |
参考書 | 新臨床内科学(第10版) | 矢崎義雄 他編 | 医学書院 |
参考書 | 内科学(第12版) | 矢崎義雄 他編 | 朝倉書店 |
参考書 | ハリソン内科学(第5版) | 福井次矢 他監修 | メディカルサイエンスインターナショナル |
参考書 | 内科学書(改訂第9版) | 南学正臣 他編 | 中山書店 |
参考書 | ベイツ診察法 第2版 | 福井次矢 他監修 | メディカルサイエンスインターナショナル |
参考書 | ウエスト呼吸生理学入門:正常肺編 第2版 | John B. West 他 | メディカルサイエンスインターナショナル |
参考書 | ウエスト呼吸生理学入門:疾患肺編 第2版 | John B. West 他 | メディカルサイエンスインターナショナル |
参考書 | フェルソン読める! 胸部X 線写真 改訂第3版/原著第4版 | 大西裕満,粟井和夫 訳 | 診断と治療社 |
参考書 | 胸部X線写真のABC | 片山仁 監修、日本医師会 編 | 医学書院 |
参考書 | 胸部のCT(第4版) | 村田喜代史 他編 | メディカルサイエンス・インターナショナル |
参考書 | 肺癌診療ガイドライン(2024年版) | 日本肺癌学会 編 | |
参考書 | 成人肺炎診療ガイドライン2024 | 日本呼吸器学会成人肺炎診療ガイドライン2024 作成委員会 編 | |
参考書 | 結核診療ガイドライン | 日本結核病・非結核性抗酸菌症学会 編 | 南江堂 |
参考書 | 非結核性抗酸菌症診療マニュアル | 日本結核病学会 編 | 医学書院 |
参考書 | 胸膜疾患のすべて(改訂第3版) | リチャード・W・ライト著 | 診断と治療社 |
参考書 | 呼吸器外科テキスト | 日本呼吸器外科学会、呼吸器外科専門医合同委員会 編 | 南江堂 |
『CD による聴診トレーニング 呼吸音編 改訂第2版』 川城丈夫 監修 南江堂
⑴ 病歴聴取および身体所見を確実に把握できる。
⑵ 病態との関連で胸部X 線写真・胸部CT、呼吸機能検査、血液検査所見などの意味を説明できる。
⑶ ベッドサイドでの対話を通じて患者の心理を読み取ることができる。
⑷ 呼吸管理・胸腔ドレナージ・薬物療法等、主要疾患の治療方法を説明できる。
⑸ 症例の適切なプレゼンテーションができる。
⑹ 典型的な呼吸音を聴診により聞き分けられる。
実習態度、症例プレゼンテーション、カルテ・サマリー、聴診スキルチェック を総合し、評価する。
実習態度・プレゼンテーション試験(50%)、カルテ・サマリー記載(30%)、聴診スキルチェック(20%)。
初回集合場所・時間
1 号館5階 呼吸器センター内 5N 学生実習室・9:30