英文名 | Clinical rotation(Clinical Clerkship:Nephrology) | |
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科目概要 | 4年[2週]、3群科目、必修、実習 | |
科目責任者 | 竹内 康雄 | |
担当者 | 長場 泰※, 青山 東五※ | |
教室 |
竹内康雄、長場 泰、青山東五、内藤正吉、守屋利佳、和田幸寛、森下将史、橋本ヒロコ、櫻林俊、佐野景子
臨床経験を踏まえ、一般的腎疾患の鑑別診断、治療について実際の患者様を診ながら討論する
1. プロフェッショナリズムと倫理: ◎ | 4. 知的探究と自律的学習: ◎ | 7. 予防医学: ◎ |
2. コミュニケーション能力: ◎ | 5. チーム医療: ◎ | 8. 地域医療: ◎ |
3. 医学的知識と技術: ◎ | 6. 医療の質と安全: ◎ | 9. 国際貢献: ◯ |
腎尿路系及び腎尿路系診断・治療学を通して学習した基礎医学(解剖や血管走行、生理学、病理学)の知識、腎疾患の基本病態を臨床現場で応用する。自身及びグループの他のStudent Doctor の担当患者ついて指導医と討論しながら、問診、診察所見、検査所見から鑑別診断を行う過程を学ぶ。その過程でPOMR 形式の診療録作成の仕方を学ぶ。
1)診療実習(担当:竹内、内藤、和田、櫻林、佐野)
・ 複数名で1名の患者を担当し、Problem-oriented medical record(POMR:問題志向型診療録)の形式のカルテを作成し、問題リスト、その考察等を自身で記載する。
・ 毎日担当症例の受持ち医、病棟医、主治医と共に診察、討論する機会を持つ。
3)専門的内容の講義と試問 :糸球体腎炎、電解質異常、腹膜透析、腎移植、腎疾患診療のトピックの講義と試問(竹内、和田、長場、青山、内藤、森下、橋本、守屋)
4)血液浄化療法講義(担当:森下)
・ 血液浄化療法の種類、原理を知る。・ 血液透析の機器、回路について知る。・ 血液透析療法の実際を見学する。・ 透析療法の導入基準を知る。講義中に試問を行う。
5)腎病理実習(担当:竹内) ・ 主要な糸球体疾患、尿細管間質疾患の組織の特徴を知る。
6)検尿OSCE(担当:守屋) ・ 蛋白尿、血尿、尿沈渣の知識を深める。・ 検尿の手順を知り実践する。・ 尿沈渣の検鏡を体験する
簡易筆記試験、試問後に解説を行う。症例プレゼンテーション後には講評を行い、再度討論する。
1)担当患者に直接接し、医療面接、診察、医療推論を各自で行い、指導医と討論する。必要なら試問を行い確認する。
2)担当教官の講義に出席し、その都度試問を行う
3)科長が症例プレゼンテーションの内容につき討論し試問を行って確認する
質問や討論については遠慮なく指導医、科長まで申し出てください。実習前に期間中に学習していただきたい目標項目一覧を配布するので目安にしてください。
予習: 1)腎尿路系 、腎尿路系診断・治療学各テキストの腎臓内科担当(和田、守屋、竹内、青山)の配布資料等の予習をしておく。2)臨床実習入門、「病歴の取り方/医療面接」「問題志向型診療録の作製について」を予習する。
復習:各個人が担当症例についてPOMR 形式で診療録の作成を試みる。考察の過程で学習したり調査することも多いので考察の過程にそれらを記載する。自身で作成した診療録の内容について、指導医と討論することが推奨される。
予習・復習に150分を充てること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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参考書 | 内科学書 第9版 | 中山書店 | |
参考書 | 新臨床内科学 | 高久史麿、尾形悦郎監修 | 医学書院 |
参考書 | 〔病歴、身体所見などの鑑別診断用図書〕 | ||
参考書 | 内科診断学 | 福井次矢、奈良信雄編 | 医学書院 |
参考書 | よくわかる内科症候学 | 福山裕三、油野民雄、高杉祐一編 | 金原出版 |
参考書 | 〔臨床検査所見の鑑別診断用図書〕 | ||
参考書 | 臨床検査法提要 | 金井正光編 | 金原出版 |
参考書 | 〔腎疾患の知識〕 | ||
参考書 | 講義録 腎臓学 | 木村健二郎、富野康日己編 | メジカルビュー社 |
参考書 | 腎臓学—病態生理からのアプローチ | 黒川 清編 | 南江堂 |
参考書 | 専門医のための腎臓病学 | 下条文武、内山 聖、富野康日己編 | 医学書院 |
1)POMR のカルテを作成できる。(技能)
2)患者の持つ問題点を発見し、解決手段について考察できる。(技能)
3)腎疾患(糸球体、間質、血管)の主要臨床症候群の鑑別診断を説明できる。(知識)
4)水、電解質(Na, K, Ca,)、酸塩基平衡異常の鑑別の基本を説明できる。(知識)
5)清潔な身なりができる。(態度)
6)医師、社会人としての適切な言動、態度を身に付けることができる。(態度)
7)院内感染の予防に配慮した行動ができる。(態度、知識)
・ 出席することが必須条件である。
・ 評価点数:症例討論、講義+試問:50点(内藤、長場、和田、櫻林、佐野 各10点)
講義+試問:30点(橋本ヒロコ、森下、阿部 各10点)
検尿OSCE指導;10点(守屋) 症例プレゼンテーション:10点(竹内)
初回集合場所・時間
東館6N学生CR・午前9時
受講時の注意
1)携帯する実習器具:聴診器、白衣、学習要項、秒針付きの腕時計、医療用PHS。
2)携帯電話、スマートフォン、財布などの貴重品は医学部ロッカーで保管しなるべく病棟には持ち込まない
3)診察用具:6N 学生CR に準備してあります。
4)参考図書:臨床実習に必要な学習用図書(鑑別診断学、臨床検査、内科書、腎臓領域域の専門書など)は6N 学生CR に完備してあるので持参する必要はありません。
実習のルール
・ 午前9 時に病棟実習から開始する。 毎朝、担当患者の病状を確認する。
・ 問題点を自分で調査・解決する努力をする。
・ 調査しても解決できない問題については、指導医、病棟医、教育スタッフに質問して解決する。
・ 午前9 時から午後5 時までを学生の実習時間とし、この時間帯では携帯の呼び出しに応じる。
実習の効率的・効果的実施について
・ 6N 学生 CR に学術書が揃えてあるので、6N 学生 CR と病棟内に留まって実習する。
・ 病歴聴取、身体診察により発見された問題点を列挙し、各々についての原因を挙げる(調査)。
・ 4 ~ 5 年生の BSL は主に診断へのアプローチを学ぶことが目標であり、3 年の腎尿路系、腎尿路系診断・治療学 (竹内、坂本、青山、天野)にある基本的な事項の整理が重要である。
備考
「腎移植」の講義はTAが担当する。