英文名 | Clinical rotation(Clinical Clerkship:Gastroenterology) | |
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科目概要 | 5年[2週]、3群科目、必修、実習 | |
科目責任者 | 草野 央 | |
担当者 | 草野 央※, 渡邉 晃識※, 飯田 淳貴※, 玉置 明寛※, 土居 楠太郎※ | |
教室 |
草野 央ほか:
大学病院での診療経験を踏まえ、消化器系、消化器系診断学で学んだ知識を臨床の場で実践できるよう指導する。
1. プロフェッショナリズムと倫理: ◯ | 4. 知的探究と自律的学習: ◯ | 7. 予防医学: |
2. コミュニケーション能力: ◯ | 5. チーム医療: ◯ | 8. 地域医療: |
3. 医学的知識と技術: ◎ | 6. 医療の質と安全: ◯ | 9. 国際貢献: |
臨床医学の基礎となる患者との対応、病歴のとり方、診察の仕方を学び、さらに消化器系、消化器系診断・治療学で学んだ知識を臨床の場で実践する。また消化器疾患の診療に重要な画像診断および治療の実際を見学する。
⑴ 実習は病棟実習、外来実習、検査見学、症例検討等に分けて行う。さらにOSCE の項目にある腹部所見のとり方も実習する。
⑵ 病棟実習では入院患者を受け持ち、病歴のとり方、鑑別診断、治療方針などを実習する。また病棟回診につき、多数の症例の概要を知る。さらに担当した患者についてXP カンファレンスで呈示する。
⑶ 外来実習では外来患者に対する接し方、診断のプロセスを指導医について実習する。
⑷ 検査見学は消化器の診断で重要な位置を占めている内視鏡検査、X 線造影検査、超音波検査などを中心に見学し、診断および治療手技を学ぶ。
⑸ 症例検討では典型的症例ならびに画像を呈示する。
⑹ OSCE は腹部の診察を中心に学ぶ。
(1)実習の週間予定表は別に配布する。実習初日にオリエンテーションがあるため予定表に記載された時間・場所に集合すること。
(2)病棟実習では担当症例決定後、受け持ちの病棟医またはチーフの許可を得て問診、診察を行い患者への接し方を学ぶ。
(3)外来実習では指定されたブースで主に初診外来に同席することで患者への接し方、鑑別診断のアプローチを学ぶ。
(4)講義は、各テーマの担当医師が主に双方向性の講義形式で症例検討を行う。
(5)検査見学の際は、検査の手順、所見についてその場で質疑応答を繰り返し意味を理解する。
(6)担当症例の病態、検査や治療所見について学んだことを実習担当医師の指導の下で確認しプレゼンテーションの準備を行う。木曜日の夕方のXpカンファレンスでは画像を中心に学んだことを発表し、質疑応答の場で理解をさらに深める。
予習:第3 学年消化器系, 消化器系診断・治療学のテキストを復習し、腹部診察の仕方についても確認しておくこと。
復習:担当または見学、講義を受けた疾患について、教科書等で改めて復習すること。
レポート作成や症例発表に向けて、担当疾患の取り纏めや考察をしておくこと。
試験は消化器内科臨床実習試験問題より出題するため、この内容についても十分勉強しておくこと。
毎日の予習に1 時間、復習に2 時間が必要と考える。
種別 | 書名 |
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教科書 | 消化器系診断・治療学 講義要旨集 |
1)清潔な身なりをし、社会人、医療に携わる者として適切なふるまいをすることができる。
2)医療面接を行い、病歴を的確に聴取することができる。
3)腹部診察を確実に実施し、異常所見に気づくことができる。
4)患者の持つ医学的、社会的・心理的問題点を発見することができる。
5)症状、検査所見から鑑別疾患を挙げ、診断を考察できる。
6)消化器系疾患の病態生理を述べることができる。
7)治療方針を計画することができる。
8)POMR の形式に基づいて診療録を作成することができる。
9)消化器疾患の診療にかかわる様々な職種について述べることができる。
10)症例の問題点をまとめ、適切にプレゼンテーションすることができる。
11)自己の学習を振り返り、改善に努めることができる。
12)EBM(Evidence Based Medicine)に基づいた医療の意義を述べることができる。
13)チーム医療を理解し、チームの一員として適切に行動することができる。
14)院内感染の予防に配慮し、自己管理を含めた適切な行動をとることができる。
臨床実習をいかに主体的に行ったかを中心に評価する。
評価は実習態度・OSCE(10%)、症例発表(10%)、レポート(30%)、試験(50%)の総合評価とする。
初回集合場所・時間
本館3F 内視鏡読影室
午前8時30分
その他注意事項
⑴ 各グループをA 班・B 班の2 班に分け、病棟及び検査・外来見学を中心とした実習を1 週間ずつ行う。
なお、ERCP などの検査見学では放射線管理区域に立ち入らないこと。
⑵ 病棟実習では、患者:学生= 1:1 とし、担当する患者のカルテとレポートを提出する。
さらに患者を担当する病棟医とman to man 体制で見学を行う。
月~木の各(胆膵、消化管良性疾患、消化管腫瘍性疾患、肝)病棟チャートでは、各自担当患者のプレゼンテーションを行う。担当者以外は任意参加でよい。
XP カンファレンスでの症例呈示は必須とする。
⑶ 外来実習見学は、内科総合外来診察室17 ~ 20 番(17 番:胆膵、18・19 番:消化管、20 番:肝臓)で行う。2 日間で、各々異なる診察室での見学を行う。
なお学生数が多い時には1 日は内科総合外来、1 日は内科専門外来の見学とする場合もあるので、担当教員の指示に従うこと。
⑷ 症例検討1 ~ 8 は、病院本館3F 内視鏡読影室で行う。症例検討には全員が参加すること。症例検討は学生担当症例、典型的症例を中心に行う。担当者一覧は別途配布する。
⑸ 実習終了時に筆記試験を行う。
筆記試験は2 週目金曜日の午後、15:30 ~ 16:30 に、医学部講義室で行う。
試験問題は別に配布する消化器内科臨床実習試験問題より出題する。なお、問題は年間を通じてランダムに選択し、重複して出題することがあるので注意すること。