英文名 | Clinical rotation(Clinical Clerkship:Surgery) | |
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科目概要 | 5年[4週]、3群科目、必修、実習 | |
科目責任者 | 内藤 剛 | |
担当者 | 内藤 剛※, 比企 直樹※, 隈元 雄介※, 三階 貴史※, 田中 俊道※, 西澤 伸恭※, 高安 肇※, 菊池 真理子※, 久保 任史, 櫻谷 美貴子※, 時任 崇聡※ | |
教室 |
内藤 剛ほか:
臨床実務経験を踏まえ、臨床に即した実践的な実習を行う。
1. プロフェッショナリズムと倫理: ◎ | 4. 知的探究と自律的学習: ◎ | 7. 予防医学: ◯ |
2. コミュニケーション能力: ◎ | 5. チーム医療: ◯ | 8. 地域医療: ◯ |
3. 医学的知識と技術: ◎ | 6. 医療の質と安全: ◯ | 9. 国際貢献: ◯ |
医療に携わるものとしての適切な振る舞いを身につけるとともに、外科学で扱われる主な疾患の病態、臨床症状と経過、臨床検査、鑑別診断、治療適応の決定、治療法(手術)、術前・術後管理、術後合併症、その予測と対策、予後などについて、実地修練を通して学ぶ。
⑴ 外科実習では北里大学病院の病棟、外来、中央手術室における外科診療の見学と参加、診療を担当する外科スタッフ、レジデントによる指導、各種クルズスを行なう。
⑵ 実習では病歴の聴取、理学所見の取りかた、各種臨床検査法の計画と検査手技、結果の評価、鑑別診断、治療方針の決定と具体的治療方法(手術)、術前術中術後管理、術後合併症の診断と治療、予後などにつき実際の患者を通して学ぶ。
⑶ コアカリキュラム(G-2)に含まれる「学修すべき臨床兆候」について、実際の診療を通じて学ぶ。
⑷ コアカリキュラム(G-3) に含まれる基本的臨床手技について、積極的に参加する。各種処置の多くは手術室、病棟回診で行われるため、これらになるべく参加するように努める。
⑸ 治療方針が、様々な医学研究法による研究の蓄積からなるEBM に基づいていることを学ぶ
⑴ BSL 予定表(4 週間)は別に配布する。予定表は実習開始の前の週に各グループに配布する。各グループの班長は事前に必ず教務課で受け取り、グループのメンバーに配布しておく。
⑵ 消化器外科実習初日に手洗い・ガウンテクニック・縫合結紮に関する実習をスキルスラボで行う。
⑶ 学生は各科に配属され、配属科での外科医の仕事(チャート・回診・手術・外来)を共有する。また、経験した臨床的プロブレムについて、考えるプロセスを学ぶ。
⑷ 手術に積極的に参加する。コアカリキュラムに記載された基本臨床手技の多くは手術室で行われている。
⑸ 毎週水曜日の午前8時00 分より行われる、外科全体のカンファレンスに参加する。
⑹ 各専門分野について、適宜クルズスが行われるので参加する。
【消化器外科実習】
上部消化管外科、下部消化管外科、肝胆膵外科の3科のうち、2科を1週間ずつ、計2週間かけて実習する。
2 週間の具体的なスケジュールは別紙に記載する。診療参加型実習であるため、病棟回診における処置・検査に積極的に参加する。
縫合結紮・シミュレーターやドライボックスを用いた腹腔鏡手術手技について学習する。
最終日にレポート(経験した患者・医療のレポートを作成する)を提出する。
【フィードバック】
チャートカンファレンスにおけるプレゼンテーションは、その都度内容についてフィードバックされる。
【乳腺甲状腺外科実習】
月曜日オリエンテーション時に、受け持ち症例を各自1 例割り当てる
月曜日 甲状腺術前カンファレンス(8:00-)に参加
火曜日 乳癌術前カンファレンス(16:00-)に参加
受け持ち症例の病歴および疾患のまとめを作成し、木曜日にプレゼンテーション(5 分)を行い、併せて口頭試問を行う。受け持ち症例の手術には手洗いをして参加する。さらに受け持ち症例とは違う乳腺甲状腺の手術を1 例以上見学することとする。併せて毎朝のチャートカンファレンスに参加することにより、抗がん剤投与による患者さんの副作用や、それに対する対応を学ぶ。
【フィードバック】
受け持った症例の病歴および疾患のレポートは、木曜日の口頭試問の際にフィードバックされる。
【小児外科実習】
⑴ 月曜日(休日の際は火曜日)朝8 時からオリエンテーションに参加し、1 週間の予定を確認する。オリエンテーション後にチャートカンファレンス、病棟見学に参加する他、クルズス(小児内視鏡手術手技実習)、術前検討会にも参加する。適宜質疑応答を行い知識の整理と定着を行う。
⑵ 月曜日、水曜日、金曜日は本館3 階小児総合外来で外来見学を行う(見学時間は曜日毎に異なるため、担当教官に確認する)。
⑶ 火曜日、木曜日は、手術室で手術に参加する。
⑷ 毎朝のチャートカンファレンスに参加する。病態や疾患に対する質疑応答を行う他、患者のプレゼンテーションを行う場合もある。
⑸ 小児外科疾患に関するレポートを作成し、実習最終日までに提出する。
⑹ 実習週によっては、学会や祝日などのため十分な実習が行えない可能性がある。その場合、適宜乳腺甲状腺外科の実習週でクルズスや外来見学、手術見学などを行う。
そのため、グループ毎に週間スケジュールを確認する。
【フィードバック】
① チャートカンファレンスにおけるプレゼンテーションは、その都度内容についてフィードバックされる。
② カンファレンスの内容を理解しているか否か、カンファレンス中、あるいは終了時に随時確認することでフィードバックされる。
③ 実習全般に関するフィードバックは毎週金曜日夕刻の振り返りで行う。
『予習』(約3時間)
4年生までに学んだ外科に関係する講義内容を必ず復習しておく。
受持ち患者の疾患については、教科書以外にも文献などを調べ、知識を深めておく。
カルテの書き方について授業内容を確認し、理解しておく。
『復習』(約3時間)
受持ち患者に対し行われた検査・処理・手術などについて疑問点を整理し、教科書・資料などを用い調べる。また、担当医などに確認する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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参考書 | 消化器外科:『標準外科学』最新版 | 医学書院 | |
参考書 | 各種担当疾患(食道癌、胃癌、大腸癌、肝癌、膵癌、胆道癌、肝内胆管癌など)の取り扱い規約・診療ガイドライン最新版 | 金原出版 | |
参考書 | 小児外科:『標準小児外科学』最新版 | 医学書院 | |
参考書 | 小児外科:『スタンダード小児外科手術手技』最新版 | メディカルビュー | |
参考書 | 3 年生外科学総論で配布した資料 | ||
参考書 | 乳腺外科:乳腺腫瘍学 最新版 | 第日本乳癌学会編 | |
参考書 | 乳癌診療ガイドライン 最新版 | 日本乳癌学会編 | |
参考書 | 甲状腺外科:内分泌外科の要点と盲点 最新版 | 分光堂 | |
参考書 | 甲状腺腫瘍ガイドライン 最新版 |
腹部診察法、医療系大学間共用試験実施評価機構より提供される動画資料
1.清潔な身なりをし、医療に携わるものとして適切な振る舞いをすることができる。
2.手術部位感染の予防に配慮し、自己管理を含めた適切な行動をとることができる。
3.医療面接を行い、病歴を的確に聴取することができる。
4.外科学で扱う主な疾患の病態、臨床症状と経過、臨床検査、鑑別診断、治療適応の決定、治療法(手術)、術前術後管理、術後合併症、その予測と対策、予後などがわかる。
5.治療方針(手術法の選択、術後輸液、合併症発生時の管理、癌の補助療法)が、科学的研究の成果に基づいていることを、理解できる。
6.外科学に必要な診察法・処置法がわかり、腹部診察を確実に実施できる。
7.内視鏡外科手術について利点欠点がわかる。
8.症例の問題点をまとめ、適切にプレゼンテーションすることができる。
9. 自己の学習を振り返り、改善に努めることができる。
10. チーム医療を理解し、チームの一員として適切に行動することができる。
11. インフォームドコンセントの重要性を理解できる。
以下に示す、各科独自評価の合計点数で評価する。
消化器外科実習では、実習態度(20点)・病態に対する理解(20点)・実習に対する意欲の評価(20点)、手洗い・ガウンテクニック(10点)、縫合結紮実習(10点)で80点、経験した患者・医療のレポート作成で20点の分配とし、合計100点 とする。
小児外科では実習期間中に作成した症例レポート、乳腺甲状腺外科では口頭試問で評価し、それぞれ50点満点で評価を行う。
消化器外科100点+小児外科50点+乳腺甲状腺外科50点の計200点とし、評価はその2分の1の100点満点で行う。
初回集合場所・時間
消化器外科実習 IPE 棟 スキルスラボ 9:00
乳腺甲状腺外科実習 本館13W 乳腺甲状腺カンファレンス室 8:00
小児外科実習 本館3階 小児外科カンファレンス室 8:00