Web Syllabus(講義概要)
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放射線科実習(M304-CM15)
英文名Clinical rotation(Radiology)
科目概要5年[1週]、3群科目、必修、実習
科目責任者学部長(代行), 石山 博條
担当者石山 博條※, 浮洲 龍太郎※
教室

実務経験のある教員

石山 博條・浮洲 龍太郎:
臨床医としての経験をもとに、放射線診断および放射線治療の臨床利用について基盤的な教育を行っている。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

1. プロフェッショナリズムと倫理: 4. 知的探究と自律的学習: ◯7. 予防医学:
2. コミュニケーション能力: 5. チーム医療: 8. 地域医療:
3. 医学的知識と技術: ◎6. 医療の質と安全: ◎9. 国際貢献:

授業の目的

 放射線科学は画像診断学と放射線腫瘍学に大別される。画像診断は機器の進歩に支えられ、画像化に用いる薬剤やデータ解析法の新規開発もあって、臨床医療における役割を増し続けている。画像技術の治療応用であるインターベンショナルラジオロジー(IVR)は低侵襲の治療を実現する。放射線腫瘍学で扱う放射線治療は、外科手術や化学療法とともにがん診療の柱としての地位を確立している。放射線科学は全身を対象とし、すべての臨床医にとって基盤となる領域であり、適切に活用する能力、将来のさらなる発展への対応力を身につけることは必須である。
 本科目では、各種画像診断検査の検査方法、適応、読影方法を学び、診断から治療までの総合診療における役割を学ぶ。放射線治療の原理と最新の治療技術を理解し、がん集学的治療に占める放射線治療の適応と役割を正しく認識する。放射線関連技術の適正利用をはかるため、放射線防護を中心に、放射線診療における安全管理の実際を理解する。

教育内容

 多くのCT, MRI画像を画像診断専用viewer を用いて自ら読影し、画像診断の方法について学習する。検査で収集される大量の画像の中から異常所見をくまなく抽出し診断するプロセスを学び、診療の現場で自ら画像診断を行う基盤を形成する。また、画像診断検査の診療における位置づけや適正利用について学習する。各種画像診断検査の検査室を見学し、診療の実際と安全管理について学ぶ。IVR 診療の実際を動画や検査室実習等で学び、適応や手技、他の治療法との比較を理解する。IVR 見学は操作室から行い、放射線照射中の放射線管理区域への立入りは行わない。
 放射線治療装置と周辺機器等を解説し、治療の実際を見学するとともに治療計画の実習をcase study で行う。治療症例を供覧し、放射線治療科外来を見学する。また、放射線管理区域への立入りを行う。
 フィードバックは各実習後に速やかに行う。提出課題については提出物の記載内容にコメントをしながら解説する。

教育方法

主体的な取り組みをもとに指導を行う。
試験は速やかに採点して返却する。
レポートは回収し、記載内容を踏まえた解説を行って返却する。

準備学習(予習・復習)

予習:以下の講義内容を配布資料・ノートで復習する。
第3学年「放射線健康リスク科学」
第3学年「臨床腫瘍系」(放射線治療総論)
第4学年「画像・臨床検査診断学(放射線科学)」
これらの資料は随時確認できるよう、実習にも持参する。
復習:学習ノートを作成し、当日中に再読する。疑問点は速やかに教員に質問すること。
1日当たりの準備学習時間は予習と復習を合わせて2時間を目安とする。

教材

種別書名著者・編者発行所
参考書学生参考図書
画像診断コンパクトナビ
百島 祐貴医学教育出版社
参考書学生参考図書
標準放射線医学 第7 版
医学書院
参考書その他の参考図書
やさしくわかる放射線治療学
公益社団法人日本放射線腫瘍学会監修秀潤社
参考書その他の参考図書
医学生・研修医のための 画像診断リファレンス
山下康行医学書院
参考書その他の参考図書
勘ドコロ シリーズ
メジカルビュー社
参考書その他の参考図書
できる!画像診断入門シリーズ
羊土社
教科書
署名
著者・編者
発行所
参考書
署名
学生参考図書
画像診断コンパクトナビ
著者・編者
百島 祐貴
発行所
医学教育出版社
参考書
署名
学生参考図書
標準放射線医学 第7 版
著者・編者
発行所
医学書院
参考書
署名
その他の参考図書
やさしくわかる放射線治療学
著者・編者
公益社団法人日本放射線腫瘍学会監修
発行所
秀潤社
参考書
署名
その他の参考図書
医学生・研修医のための 画像診断リファレンス
著者・編者
山下康行
発行所
医学書院
参考書
署名
その他の参考図書
勘ドコロ シリーズ
著者・編者
発行所
メジカルビュー社
参考書
署名
その他の参考図書
できる!画像診断入門シリーズ
著者・編者
発行所
羊土社

到達目標

⑴ CT、MRIの実際を知り、検査方法・安全管理に関わる留意事項を解説できる。
⑵ 画像解剖を理解し、主要な臓器・構造を画像上で同定できる。
⑶ CT、MRIの基本的な読影・診断を正しい手順で行える。
⑷ CT、MRIの適応と臨床における役割を解説できる。
⑸ IVR の手技と適応を概説できる。
⑹ 放射線治療の原理と治療技術ならびに安全管理に関わる留意事項を解説できる。
⑺ がん集学的治療に占める放射線治療の適応と役割を解説できる。
⑻ 放射線防護と安全管理を説明できる。

評価基準

実習中の質疑および実習態度(50%)、レポート(15%)、小テスト(10%)、口頭試問(25%)による。

その他注意事項

初回集合場所・時間
大学病院本館1F 放射線読影室・9:00

その他注意事項
⑴ 無断欠席・遅刻はしないこと。
⑵ 診療区域であり、ふさわしい態度・言動を心掛けること。
⑶ 放射線管理区域に立ち入るため、放射線ガラスバッジを必ず着用すること。