英文名 | Clinical rotation(Dermatology) | |
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科目概要 | 5年[1週]、3群科目、必修、実習 | |
科目責任者 | 天羽 康之 | |
担当者 | 天羽 康之※, 小原 宏哉※ | |
教室 |
天羽 康之ほか:
臨床経験を踏まえ、皮膚疾患の理解と同時に、他の分野の臨床医学・基礎医学の有機的統合をはかることを目的に指導する。
1. プロフェッショナリズムと倫理: ◯ | 4. 知的探究と自律的学習: ◎ | 7. 予防医学: ◯ |
2. コミュニケーション能力: ◯ | 5. チーム医療: ◯ | 8. 地域医療: ◯ |
3. 医学的知識と技術: ◎ | 6. 医療の質と安全: ◯ | 9. 国際貢献: |
皮膚科学は本来皮膚病変の肉眼的所見に基づいて発達した臨床医学の一分科であるが、近年の生化学・免疫学の進歩に従い、病態生理のより深い理解が要求されている。皮膚はその構造・機能からみた特異性より、身体内外からの影響を受けて、様々の病変を症じる。従って皮膚疾患と全身との関係は密接で、そこには皮膚病変の全身への波及、全身疾患の部分症状としての皮膚病変、他の内臓病変の結果生じた皮膚病変があり、まさに“ 皮膚は全身状態をあらわす窓” である。皮膚科実習は皮膚疾患の理解と同時に、他の分野の臨床医学・基礎医学の有機的統合をはかることを目的とする。
【病棟】担当の先生に付き添い、実際の診察、診療、処置、疾患を学ぶ。
【外来】初診患者の問診を取り、初診医とともに診察、診療を学ぶ。
【皮膚科の勉強の仕方】
【オスキー実習】包帯巻きの練習。
【アレルギー検査実習】スクラッチテスト、パッチテストなど。
【講義】基本的には国家試験問題を中心とした講義。
【教授回診に参加(木曜日)】
【金曜の午後総合テスト】
診療参加型臨床実習として、患者の診療を医師と一緒に行う。
診療参加型臨床実習として、病理組織の診断方法をテスト形式で学ぶ。
診療参加型臨床実習として、皮膚科の軟膏処置や褥瘡の治療等を実際に経験する。
講義形式で皮膚科疾患について勉強する。
フィードバック:レポートと試験については実習中に担当医師から説明、解説をします。
第3学年講義「皮膚系診断・治療学」で使用した皮膚科学テキストを必ず持参し、講義内容の復習、必要な皮膚科学の基本的知識の再確認を行う。必要時間は約1時間。
実習を受けるにあたり、準備として教科書や参考書を熟読し整理することや、疾患について文献等で調べておくことを推奨する。予習・復習として、皮膚科学の参考図書を一読しておくこと。必要時間は約1時間。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | あたらしい皮膚科学 | 清水宏 | 中山書店 |
教科書 | 皮膚科学 | 上野賢一 | 金芳堂 |
参考書 | 実践 皮膚病変のみかた | (監修・編集)西岡清・片山一朗・勝岡憲生・川名誠司・斉藤隆三 | 日本医師会 |
参考書 | 皮膚病アトラス …発疹のみかた、疾患の理解のための皮膚科図譜 | 西山茂夫 | 文光堂 |
参考書 | Textbook of Dermatology …英文皮膚科学教科書 | Rook. A. | Blackwell |
参考書 | Histopathology of the skin …英文皮膚病理学教科書 | Lever. W. F. | J. B. Lippincott |
医師として持つべき皮膚科学に対する基本的知識・能力を身につけることができる。
⑴ 外来実習
・ 皮膚病変の診断にあたっては、そこに存在する発疹が何であるかということが最も大切である。視診、触診を通じて皮疹を適確に表現できるようにする。
・ 皮膚科問診のとり方を学ぶ。疾患の発症にかかわる内的要因(遺伝関係、アレルギー歴等)、外的要因を適確に聴取できるようにする。
・ 診断に必要な外来検査の選択を習得。硝子圧法、皮膚描記症、直接鏡検(真菌、ツァンク細胞、虫体)、培養(細菌、真菌、ウィルス)、皮膚生検、血液検査等。
・ 外来診療を通じて皮診より適切な鑑別すべき疾患を挙げ、鑑別できる能力を養う。
・ 治療法の選択について学ぶ。
⑵ 病棟実習
・ 患者を通して皮膚疾患の診断、治療について理解を深める。
・ 皮膚症状と全身症状あるいは他臓器疾患との関連性について学ぶ。
・ 皮膚病理組織学を学ぶ。
・ 皮膚の軟膏療法は皮膚科に独特である。実際に外用療法に加わることにより、その方法を学ぶ。
・ 光線療法、冷凍療法について学ぶ。
・ 皮膚外科手術を学ぶ。
・ 患者との接し方について学ぶ。
客観試験50%、授業と実習での評価50% とし、実習態度が悪い場合には減点とする。
初回集合場所・時間
皮膚科外来・8:50(外来受付ではなく1号館と接している出入り口を使用)
その他注意事項
・講義室内での飲食は厳禁とする。
・使用講義室:本館3階臨床講義室№ 3 or 4 or 5、新M号館2階M218講義室
・遅刻厳禁(外来実習、病棟実習ともに)※やむを得ず実習を遅刻、欠席する場合は、実習開始前までに必ず医学部事務室教務課へ連絡を入れること。