英文名 | Cardio-angiology(Clinical Clerkship) | |
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科目概要 | 5年[3週]、3群科目、選択、実習 | |
科目責任者 | 阿古 潤哉 | |
担当者 | 阿古 潤哉※, 小板橋 俊美※ | |
教室 |
阿古 潤哉ほか:
臨床経験を踏まえ、循環器病学及び内科学における総合的な臨床的知識と技術、精神性の基本を身につける事を目標に指導する。
1. プロフェッショナリズムと倫理: ◎ | 4. 知的探究と自律的学習: ◎ | 7. 予防医学: ◎ |
2. コミュニケーション能力: ◎ | 5. チーム医療: ◎ | 8. 地域医療: ◎ |
3. 医学的知識と技術: ◎ | 6. 医療の質と安全: ◎ | 9. 国際貢献: |
循環器病学及び内科学における総合的な臨床的知識と技術、精神性の基本を身につける。基本的な診断手技や治療手技に参画する。また、「患者さんから学ぶ」というマインドを確かなものとするため、症例に即した臨床的• 基礎的研究テーマを検索し、自らまとめて報告する。また、それをチーム医療内でディベートする能力を身につける。
①入院診療:循環器内科主治医チームに所属して、入院患者を直接担当し、受け持ち患者について、基本的な実地診療を主治医や直接指導医の下に行う。また、診断、治療及び、その判断プロセスに自主的に参加する。
1)12 誘導心電図や簡単な心エコーなど、患者さんに対して非侵襲的な検査については自主的に積極的に指導医から教わり、患者さんに実践すること。
2)直接指導医、主治医と、診断や治療プロセスについて、コミュニケーションをしっかりと行い、ディベートできるようにする。さらに、患者さんへのインフォームドコンセントのプロセス及び方法を学ぶ。
3)実習中の時間配分は、基本的に主治医や直接指導医やカンファレンス以外は、自由である。受け持ち以外の検査や治療を見学する。5年の小講義に出席も可能。ただし、図書館に行くなど、病棟を離れるときには、直接指導医と連絡をとれる体制にしておくこと。
②代表的な高度な手技:受け持ち患者を中心に見学する。そして、専門的なグループカンファレンスにも積極的に参加する。
③研究テーマ:担当症例に即した(1) 臨床的な課題、(2) トピックス的(基礎医学的)な課題について実習期間中にレポートを提出する。さらに、最終日にプレゼンテーションを行うので、資料を準備すること。
*研究テーマに関しては、主治医や指導医から授かるよりも、自らテーマを選んで、主治医や指導医と相談して決定することが望ましい。
④各種カンファレンスについて、積極的に参加すること。受け持ち患者については必ず参加して、積極的に質問し、討論に加わり、ディベートすること。また、主治医が認めれば、カンファレンスでプレゼンテーションを行ってもよい。その場で学生に直接フィードバックを行う。
大学病院にて、病棟医と共に循環器疾患患者を受け持ち、検査等にも参加することにより循環器診療の実際を経験する。症例および関連する疾患治療に関してプレゼンテーションを行う。さらに考察・討議を行うことにより理解を深める。適宜、討議の際に個別にフィードバックを行う。
循環器病学及び内科学における総合的な臨床的知識とOSCE を前提とした診断技術を必ず再確認すること。
予習・復習に2 時間を要する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | Braunwald's Heart Disease | Libby, P. et al. | WB Saunders Co. |
教科書 | Hurst's The Heart. | Fuster, V. et al. | McGraw-Hill Book Co. |
教科書 | 内科学 | 朝倉書店 | |
参考書 | 病気が見える 循環器 | MEDIC MEDIA | |
参考書 | 循環器薬ドリル | 池田隆徳、阿古潤哉他 | 羊土社 |
単に循環器病学の勉強ばかりではなく、実際の患者を通じての医師・社会人としてのふるまいができる。
また、学んだ循環器病学臨床をより深く理解し、説明することができ、さらにはチーム医療内で討論できるようになる。症例等に関し適切にプレゼンテーションできる。
①総合評価(下記参照)、②レポート、③回診、④主治医、直接指導医の評価
≪総合評価≫
最終週木曜日14:00 ~ 16:00
担当者:阿古、小板橋
場 所:医学部403 研究室
指定されたテーマのうち、ひとつを選んで、10 分間程度でプレゼンテーションする。
発表のためにコンピューターによるスライド提示を行ってもよい。紙ベースで説明するのであれば、担当者、他の学生の分も準備すること。
各発表後に総評を含め、合否判定する。(100%)
定員
各期間 5名
実施場所
北里大学病院 心臓血管センター
初回集合場所・時間
東館4N カンファレンスルーム・午前8 時
各項目の詳細
1)オリエンテーション
第1 週月曜日8:00 集合4N- カンファ 担当者:小板橋
概要:循環器内科におけるクリニカルクラークシップの説明、担当主治医団の紹介、最初の受け持ち患者と研究テーマの指定
2)患者受け持ちと診療技術の見学
実習中常時、担当者:病棟主治医及び受持医
概要:指導を受ける主治医団の受け持ち患者を常時1 名担当し、自分自身の独立したカルテを作成する。検査結果など必要に応じてコピー可。診断や治療方針決定のキーとなる検査や治療手技、検討会、病状説明には可能な限り参加する。受け持ち患者が退院した場合は、主治医に次の受け持ち患者の指定を受ける。作成したカルテの原本は実習終了時循環器内科に提出する。
3)研究テーマ
実習中常時、担当者:小板橋、病棟主治医
概要:受け持ち患者に関連して研究テーマの指定を受ける。第1 週に臨床的テーマ、第2 週にそのテーマに沿った研究的課題を協議の上決定する。テーマは教科書的な解釈のみならず、最近の新しい診療水準を網羅した内容で総合的にレポートを作成する。レポートは第3 週の水曜日までの主治医に提出する。
4)各種カンファレンス・検討会
予定表指定日時、担当者:各検討会司会者
概要:患者の検査結果・治療方針について各種の議論が行われている。受け持ち患者に関連する内容は必ず聞く。主治医団との相談の上、プレゼンテーションを行っても良い。また他の患者の検討も可能な限り聴く。
5)各種検査見学
予定表指定日時、集合場所
担当者:*心臓カテーテル検査:下浜
*電気生理学的検査:深谷
*心エコー検査:小板橋
概要:自分の受け持ちに関わらず、検査及び治療手技を一貫して見学する。適宜予習・質問などにより内容の理解に努める。各検査項目について400 字程度の感想レポートを提出する。
6)総合評価
第三週木曜日14:00 403 研究室
担当者:阿古、小板橋
概要:指定されたテーマのうち、1 つを選んで約10 分間で発表する。発表のためスライドやコンピュータ提示を含めた準備をしても良い。形式は自由である。各発表後、総評を受け合否判定を受ける。
7)昼食会・検討会(水曜日)
実習中はスタッフに準じた扱いをするため、各種会合にスタッフ同様に参加する。
8)総括・意見交換
第三週木曜日14:00 403 研究室
担当者:阿古、小板橋
研究テーマについて討論しながら、実習の総括並びに意見交換を行う。
9)その他
実習中の時間配分は、特に指定を受けている部分以外は自由である。受け持ち以外の患者の治療手技を見学する、指導主治医の外来を見学する、研究テーマについて図書館で調べるなど自由に企画して構わない。ただし、必ず直接指導に当たっている主治医ないし受け持ち医のいずれかが緊急に連絡を取り得る状態にしておくことが必要である。また5 年生のベッドサイド実習で行われている小講義を希望により聴講することも可能である。学生諸君の自主的かつ効率的な実習企画を期待する。