英文名 | Advanced Clinical Clerkship for Rheumatic and Musculoskeletal Diseases | |
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科目概要 | 5年[3週]、3群科目、選択、実習 | |
科目責任者 | 山岡 邦宏 | |
担当者 | 山岡 邦宏※, 和田 達彦※, 松枝 佑※, 田中 知樹※ | |
教室 |
山岡 邦宏: 臨床経験と初期研修医の指導経験を活かし、クリニカルクラークシップをコーディネートする。
和田 達彦: 北里大学病院 危機管理部 感染管理室に従事した実務経験を有する:本実習では感染症実習において、抗菌薬適正使用のみならず、院内感染対策に対する実技修得の手助けをする。
松枝 佑 : 病院での全身性強皮症・肺高血圧症の経験を踏まえ、膠原病性肺高血圧症の病態・実際の血管拡張療法・免疫抑制療法がどのように行われているかを概説する。
田中 知樹: 膠原病・感染内科 病棟主任としての経験を活かし、リウマチ・膠原病疾患患者へのアプローチを教育する。
1. プロフェッショナリズムと倫理: ◎ | 4. 知的探究と自律的学習: ◎ | 7. 予防医学: ◯ |
2. コミュニケーション能力: ◎ | 5. チーム医療: ◯ | 8. 地域医療: ◯ |
3. 医学的知識と技術: ◎ | 6. 医療の質と安全: ◯ | 9. 国際貢献: ◯ |
膠原病・感染症は全身性疾患で、その診断・治療は全身諸臓器を注意深く診ることから始まる。病棟で患者を受け持ち、全身を診るスキルを会得するだけでなく、検査所見(微生物・免疫学的検査)を含めて総合的に診断する能力を身につける。さらに、消化器病変、循環器病変、呼吸器病変、腎病変、神経病変、糖尿病などの他の分野についても知識を総動員して診療にあたることを習得する。また、特に免疫抑制剤、生物学的製剤や分子標的薬、抗菌薬、抗ウイルス薬の使い方について理解を深めるべく学習する。
1)病棟で患者1 名ずつを病棟医の下で受け持ち、診察・カルテ記載、許される範囲の処置を実際に行う。また、チャート回診・教授回診では、実際の受け持ち医の代行として受け持ち患者のプレゼンテーションを行うとともに、その治療方針などについて積極的に討論に参加する。
2)主治医の外来及び病棟回診に同席し、実地に診察法と診療計画を学習する。
3)症例からClinical question を抽出し、科学的根拠を基に考察し、プレゼンテーションを行う。
4)膠原病・リウマチの治療(ステロイド、免疫抑制薬、生物学的製剤の使い方)の小講義や臨床免疫実習により専門的な知識を得る。
5)感染症の診断・治療、AST ラウンド等に医師リンクスタッフとともに同行し、思考プロセスの知識を得て、対策および抗菌薬選択を行う。
6)実習期間中に機会があれば学外の研究会に参加し、専門家の講演などを通じて最先端の知識に触れる。
7)実習期間中、各教育担当者とともにPost-CC OSCE 対策として、日々の診察と臨床推論とプレゼンテーションのスキルアップを行う。
各教育担当者で異なるが、講義形式、討議、発表にて行われる。また、Post-CC OSCE対策として診察および臨床推論の提示を行う。
最終プレゼンテーションでは、パワーポイントを用い、本実習内で抱いたClinical question に対して、文献などを用いて解決した内容を、5分以内で、1枚にまとめあげて発表することで、科学的根拠による知識、臨床研究等文献に対する興味、人前での発表に対する自身をつけてゆく。Clinical questionは3つまでとすることで、まとめ上げる能力向上をはかる。
フィードバックにて
(ア)カルテ記載は添削して返却する。
(イ)OSCEは一人一人に講評と不十分もしくは誤っている診察技術への指導や修正をOSCEの直後に行う。
(ウ)口頭試問は一人一人に講評と指導を口頭試問の直後に行う。
第3学年で学習した感染症・免疫系診断・治療学の内容を復習する(40分)とともに、第4学年で学習した臨床各科の全般的な知識についても復習しておくこと(60分)。さらに第5学年の総合試験(第1回)についても、自分の間違えたところを教科書などで確認し、知識を補っておくこと(30分)。
感染症・免疫系診断・治療学の各講義の復習に15分程度かけること。また、Post-CCOSCE 対策に150分はかけること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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参考書 | リウマチ・膠原病診療ガイド—病態・病理から診療のTips まで | 廣畑俊成 著 | 文光堂・2016 年 |
膠原病・感染内科実習 3 週間で以下の能力を修得することを到達目標とする。()内は関連するディプロマポリシー
1.患者の病歴や生活歴などを聴取でき、患者の経過情報を多職種から得る能力(1, 2, 5)
2.リウマチ・膠原病、感染症患者への医療面接・身体診察を行い、問題点の抽出、担当医とディスカッションできる能力(2, 3, 4, 5)
3.臨床免疫学的検査方法の原理や方法を、実習を通して理解し、研究への視野を広げられる能力(3, 4)
4.リウマチ・膠原病、感染症患者の診療中で生じたClinical question に対して、文献などで考察をし、限られた実習内で解決できる能力(4)
5.地域特性に基づいたアンチバイオグラムを活用し、抗菌薬適正使用、二次予防、感染対策を説明することができる能力(7, 8)
①受け持ち患者のプレゼンテーション(10%)
②病棟における実習態度(10%)
③ 3 週目木曜日のプレゼンテーションと質疑応答(80%)
以上を総合して評価する。
定員
各期間ともに1 期間3 名。
初回集合場所・時間
1 号館7N 病棟カンファレンスルーム・9:00