英文名 | Legal Medicine(Clinical Clerkship) | |
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科目概要 | 5年[3週]、3群科目、選択、実習 | |
科目責任者 | 佐藤 文子 | |
担当者 | 佐藤 文子※, 入江 渉※ | |
教室 |
佐藤 文子ほか:
実務経験を基に法医解剖の方法、死体現象より死後経過時間を導き出す方法、死体検案書の書き方について指導する。
1. プロフェッショナリズムと倫理: ◎ | 4. 知的探究と自律的学習: ◎ | 7. 予防医学: ◎ |
2. コミュニケーション能力: ◎ | 5. チーム医療: ◯ | 8. 地域医療: ◎ |
3. 医学的知識と技術: ◎ | 6. 医療の質と安全: | 9. 国際貢献: |
医師が臨床の現場に出た際に、法医学的な診断法、法医学的な見方が必要となることが少なくない。たとえば、内因性急死の診断、異状死体の届け出義務、死体検案書の書き方、創傷を巡っての法的問題などである。法医解剖における肉眼的所見、組織学的所見の取り方、諸検査(アルコール検査・薬毒物検査など)の方法、検査を行う意義について学ぶ。
外因死事例(交通事故死、労働災害死など)では、創傷を巡る社会的側面について勉強すると共に、創傷所見の記載のしかたを学習する。実際の法医解剖事例に立ち会い、死体検案書の書き方、死因の種類、死後経過時間、死亡推定時刻の判定方法を体験する。
法医解剖に立ち会い、法医解剖の方法、死体現象より死後経過時間を導き出す方法、死体検案書の書き方について学習する。
実習の終了までに、経験した法医解剖例について、レポートを作成し、学習した成果についてプレゼンテーションを行う。
プレゼンテーション内容についての質疑応答を通し、理解度の確認・評価を行う。また同時に実習全般の総評を行う。
検案・解剖立ち会い時に、必要に応じ第4学年での法医学的知識、基礎的な解剖学的知識について口頭試問を行う。
担当症例の死因・基礎疾患、それらに関連する事項、検査結果等につきディスカッションを行う。
担当症例について症例報告のプレゼンテーションを行い、レポートを作成する。
いずれも、その場での質疑応答を通しフィードバックを行う。
予習:第4学年で学習した法医学の参考書・講義資料等を再読しておくこと(1 時間)。
復習:自分が経験した法医解剖例について、第4学年で学習した法医学の参考書・講義資料等にて復習を行うこと(2 時間)。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 指定しない(研究室の参考書を適宜使用) | ||
参考書 | 標準法医学 第8 版 | 池田典昭、木下博之 編 | 医学書院 |
参考書 | 法医学 改訂4 版 | 福島弘文 監修 | 南山堂 |
参考書 | 新訂 死体の視かた | 渡辺博司、齋藤一之 著 | 東京法令出版 |
特になし
1.法医解剖に立ち会い、法医解剖の意義を学び、手順を説明できる。ご遺体に対して畏敬の念を持って解剖、検案に立ち会うことができる。知り得た個人情報を外に漏らさない。
2.実際の法医検案事例、死後経過時間の推定方法、法医学的診断方法を学び、死体検案書の作成の仕方を説明できる。
3.病理組織標本作成の過程を学び、その意義について説明できる。
4.病理組織標本を鏡検し、所見の取り方を学習する。
5.学生が自ら立ち会った法医解剖例について学習し、死因について考察することができる。
6.担当症例の病態と関連する文献を検索し、理解を深めることができる。医師やスタッフとコミュニケーションをとり、疑問点を解決することができる。
7.解剖例から学習したことを、わかりやすくプレゼンテーションできる。
実習中の学ぶ姿勢(40%)、レポート(20%)及びプレゼンテーションの内容(40%)にて総合的に評価を行う。
定員
第1 期間:2 名 第2 期間:2 名 第3 期間:2 名
第4 期間:2 名 第5 期間:0 名 第6 期間:2 名
その他注意事項
実習日は、午前9 時10 分までに法医学研究室に集合すること(初日は午前9 時00 分)。
神奈川県央地区の異状死体を扱うため、守秘義務を厳守すること。
やむを得ない理由にて遅刻・欠席をする場合は、事前に事務を通して連絡すること。