英文名 | Neurology(Clinical Clerkship) | |
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科目概要 | 6年[3週]、3群科目、選択、実習 | |
科目責任者 | 西山 和利 | |
担当者 | 西山 和利※, 永井 真貴子※, 北村 英二※, 飯塚 高浩※, 阿久津 二夫※, 金子 淳太郎※, 永井 俊行※, 長島 誠※, 木村 文将※, 飯塚 雅貴※, 臼井 耕太郎※, 藤原 舜也※, 碓井 遼※, 中村 幹昭※, 緒方 健亮※, 岩見 朋美※ | |
教室 |
西山 和利ほか:
臨床経験を活かして脳神経内科実習をより実践的なものにし,卒業を目前にした学生の満足度を高める.
1. プロフェッショナリズムと倫理: ◎ | 4. 知的探究と自律的学習: ◯ | 7. 予防医学: ◯ |
2. コミュニケーション能力: ◎ | 5. チーム医療: ◎ | 8. 地域医療: |
3. 医学的知識と技術: ◎ | 6. 医療の質と安全: ◯ | 9. 国際貢献: |
臨床実習を通じて患者との接し方,病歴聴取の方法,神経診察の手技を学ぶ.病歴,神経学的所見から病巣診断ができるようになり,検査所見,画像所見を踏まえ鑑別診断ができるようになる. 第5,6 学年の実習はclinical clerkship 方式を用いて行われる. 受け持ち患者の担当医として治療内容や検査内容を把握し, 積極的に診療に参加し, 実践的な診断技術や適切な治療を選択する能力の習得を目標とする. 脳神経内科の疾患のみならず, 合併する病態に対しても内科医として総合的に診療する能力を身に付ける.
1)基本的事項:脳神経内科のスタッフと共に担当医として複数患者を診療する. 診察,検査, 診断, 病状説明, 治療に加えて, その判断プロセスに自主的に参加する. 各学生は病棟の脳神経内科スタッフと同様に科内のチームに配属される.実習期間中は脳神経内科スタッフとチームの一員として過ごし, 担当医とともに患者の回診を行う.担当した患者については毎日診察を行う.診察内容、考察、知識について、脳神経内科スタッフからフィードバックを受ける.
2)手技の実施:担当患者の血圧測定や心電図検査を行う. 針筋電図検査などの神経生理検査や腰椎穿刺検査に積極的に参加し, 検査手技を学習する. 採血については学生同士での練習を可とする.
3)外来・検査見学:外来診療, および針筋電図検査, 脳波検査, MRI, 脳血管撮影, リハビリテーション等を見学してその診療プロセスを学習する.
4)教授回診,症例検討会,講演会等に参加し.診断能力の向上や最新知識の習得に努める.
5)希望者は脳血管撮影検査,脳血管内治療も見学する.脳血管撮影検査,脳血管内治療は放射線管理区域内での実習である.
6)実習成果については試問時にフィードバックされる.
1)病棟実習:臨床参加型実習として病棟での実習に重きを置いている.原則的に脳神経内科の入院患者を1 名以上を担当する.病棟の診療チームに所属し,主治医や病棟医の指導のもとで準担当医として神経診察,検査所見の判読や画像の読影などの診療にあたる.学生は積極的な態度で実習に臨むことが求められる.
木曜日以外の平日午前8 時半から開催される病棟カンファレンスに出席する.その後、チームの回診( 状況によっては実施されない日もあり) に参加することから日々の実習が始まる.担当患者の処置や検査も見学する.夕方16 時からのチームチャートカンファレンスに出席し,担当患者のプレゼンテーションを行いディスカッションに参加する. プレゼンテーションの内容、考察、知識について、脳神経内科スタッフからフィードバックを受ける.
2)診療参加型実習としての当科での必修事項: 診療参加型実習として,担当患者への毎日の訪問と診察が必須である.
3)外来診療、教授回診にも参加する.
4)症例検討会:隔週木曜日16 時から開催される.症例のプレゼンテーション手法や神経疾患の概要を学ぶ.質疑応答を積極的に行う.
5)西山教授による試問:第3週金曜日に実施される.レポートを試問開始までに作成する.実習成果については試問時にフィードバックされる.
実習開始前に第3 学年時に修了した「神経系診断・治療学」,第4 学年の臨床実習入門,OSCE の神経診察マニュアル,第5 学年の臨床実習資料,「ベッドサイドの神経の診かた」,Google classroom 掲示の動画教材等で神経学的診察法を予習する(予習合計は6 時間). 実習終了後は理解が不十分な知識や,実習で学んだ知識について復習し,整理する(復習合計は12 時間).
なし
1)病歴聴取や神経診察手技を習得し,その意義を理解する.
2)卒業時OSCE 試験のレベルでの神経診察手技ができる.
3)神経学的所見と病歴から診断に至る過程を説明できる.
4)代表的な神経・筋疾患について充分に理解し説明できる.
5)受け持ち症例について深く学び,診療チーム内で討論できる.
A: レポート作成。25%。
B: 各チームの教育担当医師(講師以上)から日々の回診やカンファレンス等で診療技術や病態に関する理解度に対する評価を受ける。25%。
C: 最終日の西山教授による試問。50%。
欠席は減点となることがある。
定員
総受入数:36 人 学内受入数:36 人(各期間6 人まで受け入れ可能)
学外での実習は,各期間1 名ずつ北里研究所病院、北里大学メディカルセンターで受け入れ可能である.
学外での実習のスケジュール,内容については、希望者毎に相談して決定する.
希望者は事前に当科担当者まで問い合わせていただきたい.
初回集合場所・時間
本館8E 病棟カンファレンスルーム・午前8 時30 分
その後,午前9 時30 分から本館2 階の内科専門外来脳神経内科カンファレンスルームでオリエンテーションを受ける.
その他
・ 実習中のスケジュールは指定がある部分以外は自由である.
・ 直接指導にあたる担当医と日々のスケジュールの確認を行う.
・ 毎朝午前8 時半からの病棟新患カンファレンスと夕方のチームカンファレンス,および回診に必ず参加する.
・ 毎週木曜日のチャートカンファレンス,教授回診,症例検討会,薬剤情報提供,抄読会に必ず参加する.
・ 病棟のスタッフと相談した上で,担当患者以外の診療への参加や,外来見学,検査見学は自由である.
・ 脳卒中ホットライン対応時は,その日のホットライン担当チームに所属している学生の見学を可とする.
・ 5 年生のBSL 実習で行われているクルズスや研修医向けのクルズスに参加することも可能である.
・ 担当医と緊急に連絡を取り得る状態にしておく(脳卒中ホットライン対応等の連絡が入る可能性あり)
・ 脳血管撮影検査,脳血管内治療は放射線管理区域内での実習である.