Web Syllabus(講義概要)
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腎臓内科実習(選択実習)(M304-CM15)
英文名Nephrology(Clinical Clerkship)
科目概要6年[3週]、3群科目、選択、実習
科目責任者竹内 康雄
担当者竹内 康雄※, 長場 泰※, 福田 誠一※
教室

実務経験のある教員

(北里大学病院)竹内康雄、守屋利佳、内藤正吉、和田幸寛、櫻林俊、佐野景子
(KMC)長場泰
(北里研究所病院)福田誠一、高畑尚
臨床経験を踏まえ多くの腎疾患の鑑別診断、治療について、患者様個別な病態、治療を討論する

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

1. プロフェッショナリズムと倫理: ◎4. 知的探究と自律的学習: ◎7. 予防医学: ◯
2. コミュニケーション能力: ◎5. チーム医療: ◎8. 地域医療: ◎
3. 医学的知識と技術: ◎6. 医療の質と安全: ◎9. 国際貢献:

授業の目的

1)北里の各病院群の一員であることを自覚し、医療に携わるものとしての適切な言動、行動を身に着ける。
2)自分の担当患者の疾患について、先ず典型的な経過、症状、問診事項、診察所見、検査所見を把握し、疾患の成立過程と一般的な治療手段と選択を学ぶ。担当症例については、POMR 形式で診療録を記載する。
3)2)を基にして他の学生が担当している患者についても適切な治療方法を考察する過程を学ぶ。
4)医学部4年生への指導を行う。

教育内容

担当:( 本院)竹内、内藤、和田、守屋、櫻林、佐野
(KMC)長場 (北里研究所病院)福田、高畑
*)KMC、北里研究所病院は各々のプログラムを確認してください
1)内科の基本的診察法(問診、視診、触診、聴診、打診)を繰り返して身に付ける。
2)問題志向型診療を実践し、診断・治療への科学的アプローチを身に付ける。
3)基本的手技(バイタルサインのチェック、静脈採血、末梢静脈ラインの確保など)の見学を行う(*実施については臨床実習統括委員会の指針に従う)。
4)学生1名に対し、レジデント1 ~ 2 名を1 チームとする。指導医は腎臓内科スタッフが担当するが、指導医と各症例についてディスカッションを毎日行う。
5)4年生の OSCE、担当症例指導を行う。
症例プレゼンテーション後には講評を行い、再度検討する。

教育方法

1)初日に担当指導医を紹介するのでその後の研修内容、日程により行動する。
2)患者回診、カンファレンスへの参加により考察を深める
3)指導医、レジデントから試問を受ける
4)患者レポートをまとめる

準備学習(予習・復習)

予習: 以下の鑑別疾患の発症機序、臨床症状、鑑別の方法、確定診断、除外診断の方法を予習する。
徴候:血尿、蛋白尿、浮腫、高血圧、頻尿、多尿、急性腎炎症候群、急速進行性腎炎症候群、慢性腎炎症候群、ネフローゼ症候群、急性腎不全、慢性腎不全、高尿酸血症、(電解質異常)高低Na 血症、高低K 血症、高低Ca 血症等、酸塩基平衡異常について、腎尿路系 I, II テキストの腎臓内科担当部分を予習する。
復習: 学習内容、考察事項などをPOMR 形式で日ごとに記載する。その際に参考図書を使用する。
予習・復習に150 分を充てること。

教材

種別書名著者・編者発行所
参考書 内科学書 第 9 版
〔病歴、身体所見などの鑑別診断用図書〕
中山書店
参考書新臨床内科学
〔病歴、身体所見などの鑑別診断用図書〕
高久史麿、尾形悦郎監修医学書院
参考書内科診断学
〔臨床検査所見の鑑別診断用図書〕
福井次矢、奈良信雄編医学書院
参考書臨床検査法提要
〔腎疾患の知識)
金井正光編金原出版
参考書講義録 腎臓学木村健二郎、富野康日己編メジカルビュー社
参考書専門医のための腎臓病学下条文武、内山 聖、富野康日己編医学書院
教科書
署名
著者・編者
発行所
参考書
署名
内科学書 第 9 版
〔病歴、身体所見などの鑑別診断用図書〕
著者・編者
発行所
中山書店
参考書
署名
新臨床内科学
〔病歴、身体所見などの鑑別診断用図書〕
著者・編者
高久史麿、尾形悦郎監修
発行所
医学書院
参考書
署名
内科診断学
〔臨床検査所見の鑑別診断用図書〕
著者・編者
福井次矢、奈良信雄編
発行所
医学書院
参考書
署名
臨床検査法提要
〔腎疾患の知識)
著者・編者
金井正光編
発行所
金原出版
参考書
署名
講義録 腎臓学
著者・編者
木村健二郎、富野康日己編
発行所
メジカルビュー社
参考書
署名
専門医のための腎臓病学
著者・編者
下条文武、内山 聖、富野康日己編
発行所
医学書院

到達目標

1)清潔な身なりをし、社会人、医療に携わるものとして適切なふるまいをすることができる。
2)院内感染の予防に配慮し、自己管理についても適切な行動をとることができる。
3)基本的な医療面接、基本的な身体診察を実施し、担当患者の問題の解決手順を計画、提示できる。
4)POMR の形式に基づいて診療録を作成することができる。
5)腎疾患の診療にかかわる様々な職種について述べることができる。
6)症例の問題点をまとめ、要点をプレゼンテーションすることができる。
7)自己の学習を振り返り、改善に努めることができる。
8)4 年生の臨床実習学生に対し適切なアドバイスができる。

評価基準

(北里大学病院本院)*)KMC、北里研究所病院は各々のプログラムを確認してください
スタッフとの症例検討と口頭試問:60 点(竹内、内藤、和田、櫻林、守屋、佐野)
(学外医療機関)
2か所の医療機関の実習担当者による試問と授業態度による(各20点ずつ)

その他注意事項

受入れ人数
各期間ともに1 期間4 名。基本スケジュールは、相模原本病院、KMC、北里研究所病院でのスケジュールを確認のこと。

学外実習について
近隣の連携施設(さがみ循環器クリニック、ニーレンクリニック、腎健クリニック、町田市民病院、さがみ林間病院、国立相模原病院)にて第2、3 週目(1 週間ずつ)行う予定である。感染状況悪化など、事情により中止もある。

初回集合場所・時間
東館6N カンファレンスルーム 9時

実習における注意事項
担当となる患者の信頼を得らえるよう、社会人として言葉使い、態度等に配慮すること。
・ 病歴聴取、身体診察、問題リスト作成と問題解決へのアプローチを、支援を受けながら自ら実施する。診療録への記載時には必ず署名をする。
・ 診療チームの一員として屋根瓦式の診療教育を受ける。4 年生には積極的にアドバイスする。