Web Syllabus(講義概要)
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生化学序説(M201-Ba04)
英文名Introduction to Biochemistry
科目概要1年前期[12コマ]、2群科目、必修、講義
科目責任者萬代 研二
担当者萬代 研二※, 丸尾 知彦※, 坪川 大悟※
教室M101(新校舎1階大講義室)

実務経験のある教員

研究者としての国内外の研究機関勤務の経験や、臨床医としての国内基幹病院勤務の経験を踏まえ、臨床医学の発展に果たした生化学研究の面白さや重要性について概説する。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

1. プロフェッショナリズムと倫理: 4. 知的探究と自律的学習: ◎7. 予防医学:
2. コミュニケーション能力: 5. チーム医療: 8. 地域医療:
3. 医学的知識と技術: ◎6. 医療の質と安全: 9. 国際貢献:

授業の目的

生化学は細胞内の化学的な構成要素とそれらによる化学反応の全てを解明することを目的とする。そのため、医学における生化学では、細胞や組織の構造、代謝、遺伝といった生理現象とその異常による病的状態を分子の言葉で記述する。本授業科目では、このような広範な内容の生化学を学ぶに際して基本となる重要な知識を学ぶ。

教育内容

細胞内の化学反応を理解するための有機化学と熱力学、ならびに、細胞や生体を構成する分子、酵素の触媒作用、遺伝の生化学などについて講義する。

教育方法

スライドとプリントを用いて講義を進める。課題の解答は授業の中で検討する。

授業内容

日時講義テーマ講義内容担当者所属
16/17(火)③生化学で何を学ぶのか生化学の概要と歴史萬代 研二
生化学(萬代単位)
26/23(月)④化学結合ならびに水と水溶液の性質電気陰性度、化学結合、水の性質、水溶液の性質丸尾 知彦
生化学(萬代単位)
36/24(火)③生体で見られる化合物の分類と化学反応脂肪族ならびに芳香族炭化水素、酸素、窒素および硫黄含有化合物丸尾 知彦
生化学(萬代単位)
46/30(月)④化学熱力学ならびに立体化学代謝反応の理解に必要な熱力学、立体化学丸尾 知彦
生化学(萬代単位)
57/1(火)③酸化還元反応酸化還元反応と電子運搬体の代謝での役割丸尾 知彦
生化学(萬代単位)
67/7(月)④生化学を理解するために
必要な高校生物の知識
高校生物の知識の確認坪川 大悟
生化学(萬代単位)
77/8(火)③細胞細胞と細胞小器官萬代 研二
生化学(萬代単位)
87/10(木)②生体を構成する分子タンパク質、核酸などの生体を構成する分子萬代 研二
生化学(萬代単位)
97/14(月)④アミノ酸とタンパク質アミノ酸ならびにタンパク質の構造と機能萬代 研二
生化学(萬代単位)
107/15(火)③酵素酵素反応とその調節機構萬代 研二
生化学(萬代単位)
117/17(木)②有性生殖と遺伝学減数分裂と遺伝学の基礎萬代 研二
生化学(萬代単位)
127/22(火)③オミックスサイエンスオミックスと生命情報科学萬代 研二
生化学(萬代単位)
No. 1
日時
6/17(火)③
講義テーマ
生化学で何を学ぶのか
講義内容
生化学の概要と歴史
担当者
萬代 研二
所属
生化学(萬代単位)
No. 2
日時
6/23(月)④
講義テーマ
化学結合ならびに水と水溶液の性質
講義内容
電気陰性度、化学結合、水の性質、水溶液の性質
担当者
丸尾 知彦
所属
生化学(萬代単位)
No. 3
日時
6/24(火)③
講義テーマ
生体で見られる化合物の分類と化学反応
講義内容
脂肪族ならびに芳香族炭化水素、酸素、窒素および硫黄含有化合物
担当者
丸尾 知彦
所属
生化学(萬代単位)
No. 4
日時
6/30(月)④
講義テーマ
化学熱力学ならびに立体化学
講義内容
代謝反応の理解に必要な熱力学、立体化学
担当者
丸尾 知彦
所属
生化学(萬代単位)
No. 5
日時
7/1(火)③
講義テーマ
酸化還元反応
講義内容
酸化還元反応と電子運搬体の代謝での役割
担当者
丸尾 知彦
所属
生化学(萬代単位)
No. 6
日時
7/7(月)④
講義テーマ
生化学を理解するために
必要な高校生物の知識
講義内容
高校生物の知識の確認
担当者
坪川 大悟
所属
生化学(萬代単位)
No. 7
日時
7/8(火)③
講義テーマ
細胞
講義内容
細胞と細胞小器官
担当者
萬代 研二
所属
生化学(萬代単位)
No. 8
日時
7/10(木)②
講義テーマ
生体を構成する分子
講義内容
タンパク質、核酸などの生体を構成する分子
担当者
萬代 研二
所属
生化学(萬代単位)
No. 9
日時
7/14(月)④
講義テーマ
アミノ酸とタンパク質
講義内容
アミノ酸ならびにタンパク質の構造と機能
担当者
萬代 研二
所属
生化学(萬代単位)
No. 10
日時
7/15(火)③
講義テーマ
酵素
講義内容
酵素反応とその調節機構
担当者
萬代 研二
所属
生化学(萬代単位)
No. 11
日時
7/17(木)②
講義テーマ
有性生殖と遺伝学
講義内容
減数分裂と遺伝学の基礎
担当者
萬代 研二
所属
生化学(萬代単位)
No. 12
日時
7/22(火)③
講義テーマ
オミックスサイエンス
講義内容
オミックスと生命情報科学
担当者
萬代 研二
所属
生化学(萬代単位)

準備学習(予習・復習)

【授業時間外に必要な学習の時間: 毎回、予習・復習に合計1時間以上】
高等学校の「生物学」「有機化学」を理解しておくことが望ましい。
予習:教科書や参考書を読み、概要をつかむ。
復習:プリントを見返し、教科書や参考図書を参考にして反復学習する。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書講義で配布する資料
教科書メディカル化学(改訂版)-医歯薬系のための基礎化学-齋藤、太田、山倉、八代、馬場 共著裳華房
教科書Essential 細胞生物学(原書第5版)中村、松原、榊、水島 監訳南江堂
参考書エッセンシャル生化学(第3版)須藤、山本、堅田、渡辺 訳東京化学同人
参考書イラストレイテッドハーパー・生化学(原書32版)清水、水島 監訳丸善
教科書
署名
講義で配布する資料
著者・編者
発行所
教科書
署名
メディカル化学(改訂版)-医歯薬系のための基礎化学-
著者・編者
齋藤、太田、山倉、八代、馬場 共著
発行所
裳華房
教科書
署名
Essential 細胞生物学(原書第5版)
著者・編者
中村、松原、榊、水島 監訳
発行所
南江堂
参考書
署名
エッセンシャル生化学(第3版)
著者・編者
須藤、山本、堅田、渡辺 訳
発行所
東京化学同人
参考書
署名
イラストレイテッドハーパー・生化学(原書32版)
著者・編者
清水、水島 監訳
発行所
丸善

AV資料

なし

到達目標

① 生体物質の代謝の動態やエネルギー代謝の理解に必要な化学的原理を説明できる。
② 細胞の構造と細胞小器官の機能の概要を説明できる。
③ 生体を構成する分子の種類とそれらの機能を説明できる。
④ タンパク質の構造と機能の概要を説明できる。
⑤ 酵素の機能と調節の概要を説明できる。
⑥ 遺伝子からタンパク質への流れに基づく生命現象の概要を説明できる。
⑦ ゲノミクス、プロテオミクス、メタボロミクスの概要を説明できる。

評価基準

定期試験(100%)

その他注意事項

他科目との関連:
本科目の学習内容は、前期に学習する「細胞生物学」と後期に学習する「代謝学」、「タンパク質化学」の学習内容と密接に関連している。また、2年次に学習する「医化学・栄養学」の学習内容とも密接な関連がある。これらの科目は別の科目と考えずに、関連性に留意し、統合的に理解するように心がける。
推奨する勉強方法:
毎回プリントを配布する。プリントを見て授業内容を確認し、教科書や参考図書を参考にして自学することが求められる。重要事項を自分で抽出し、自分の言葉でわかりやすく説明できるようになるまで反復学習することが望まれる。この作業はできるだけ授業を受けた日に行うとよい。試験直前に初めてこの作業を行うのは非効率的である。