英文名 | Anatomy and Embryology I | |
---|---|---|
科目概要 | 1年後期[20コマ]、3群科目、必修、講義 | |
科目責任者 | 小川 元之 | |
担当者 | 小川 元之※, 勝村 啓史, 助川 浩士※, 三浦 正明, 新井 雄太, 山田 稔 | |
教室 | M101(新校舎1階大講義室) |
小川 元之ほか:
医師として学んできたことをベースに、解剖学として大切なことはもちろんのこと、各診療科において必要とされる臨床解剖学的知識を講義する。臨床医学の知識に触れることにより、医学・解剖学を学ぶモティベーションを高めるようにする。
1. プロフェッショナリズムと倫理: ◯ | 4. 知的探究と自律的学習: ◎ | 7. 予防医学: |
2. コミュニケーション能力: | 5. チーム医療: | 8. 地域医療: |
3. 医学的知識と技術: ◎ | 6. 医療の質と安全: ◯ | 9. 国際貢献: |
解剖学は近代医学として最初に確立し、ベサリウス以降400 年以上にわたり蓄積されてきた知識体系があり、また、人体には35 億年に及ぶ生命の進化史が内在している。ヒトの系統発生および個体発生を理解しながら、個体レベルでの人体の正常な構造に関する知識を習得すると共に、人間の生物学的多様性を理解する。
解剖学序論では、解剖学とは何か、また解剖学実習を行うにあたり「ご献体」とはどういうことかについて学習する。また解剖学総論では、解剖学で用いる専門的用語について学習する。
解剖学各論として消化器系、呼吸器系、循環器系、運動器系、泌尿・生殖器系、中枢・末梢神経系の主要な臓器・器官についての正常構造について解説する。
臨床医学との関連として放射線科学(画像診断学)の教員によるCT 解剖学の講義も行う。
定期試験において、総評、平均点、得点分布などのデータを提示する。
また、総評と共に再試験にあたっての学習ポイントを提示する。
講義形式で行う。基本的には教科書に沿って講義を行うが、適宜必要に応じてプリントなどの資料を配布する。
回 | 日時 | 講義テーマ | 講義内容 | 担当者 | 所属 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 9/8(月)③ | 解剖学序論 | ⑴解剖学(Anatomy)とは? ⑵人体解剖の必要性と献体について | 小川 元之 | 解剖学(小川単位) |
2 | 9/8(月)④ | 解剖学総論 | 解剖学を理解する上での必要事項 | 小川 元之 | 解剖学(小川単位) |
3 | 9/10(水)② | 筋・骨格系の解剖学 | 骨格系の解剖学 | 助川 浩士 | 医学教育研究開発センター臨床解剖教育研究部門 |
4 | 9/10(水)③ | 筋・骨格系の解剖学 | 骨格系の解剖学 | 助川 浩士 | 医学教育研究開発センター臨床解剖教育研究部門 |
5 | 9/12(金)③ | 神経系の解剖学 | 中枢神経系の解剖学 | 小川 元之 | 解剖学(小川単位) |
6 | 9/12(金)④ | 神経系の解剖学 | 末梢神経系の解剖学 | 小川 元之 | 解剖学(小川単位) |
7 | 9/17(水)② | 心臓・大血管系の解剖学 | 心臓の解剖学 | 山田 稔 | 非常勤教員 |
8 | 9/17(水)③ | 心臓・大血管系の解剖学 | 大血管の解剖学 | 山田 稔 | 非常勤教員 |
9 | 9/19(金)③ | 呼吸器系の解剖学 | 肺、気管・気管支の解剖学 | 三浦 正明 | 解剖学(小川単位) |
10 | 9/19(金)④ | 呼吸器系の解剖学 | 肺、気管・気管支の解剖学 | 三浦 正明 | 解剖学(小川単位) |
11 | 9/22(月)③ | 消化器系の解剖学 | 上部消化管の解剖学 | 新井 雄太 | 解剖学(小川単位) |
12 | 9/22(月)④ | 消化器系の解剖学 | 下部消化管の解剖学 | 新井 雄太 | 解剖学(小川単位) |
13 | 9/29(月)③ | 消化器系の解剖学 | 肝・胆・膵の解剖学⑴ | 新井 雄太 | 解剖学(小川単位) |
14 | 9/29(月)④ | 消化器系の解剖学 | 肝・胆・膵の解剖学⑵ | 新井 雄太 | 解剖学(小川単位) |
15 | 10/3(金)③ | 生殖器系の解剖学 | 男性生殖器と女性生殖器の解剖について比較しながら解説する | 小川 元之 | 解剖学(小川単位) |
16 | 10/3(金)④ | 生殖器系の解剖学 | 男性生殖器と女性生殖器の解剖について比較しながら解説する | 小川 元之 | 解剖学(小川単位) |
17 | 10/6(月)③ | 泌尿器系の解剖学 | 腎臓、尿管、膀胱の解剖について | 勝村 啓史 | 非常勤教員 |
18 | 10/6(月)④ | 泌尿器系の解剖学 | 腎臓、尿管、膀胱の解剖について | 勝村 啓史 | 非常勤教員 |
19 | 10/17(金)③ | CT 解剖学 | CT およびMRI で見た生体における断層解剖 | 山田 稔 | 非常勤教員 |
20 | 10/17(金)④ | CT 解剖学 | CT およびMRI で見た生体における断層解剖 | 山田 稔 | 非常勤教員 |
予習(30分): 受講前に教科書、または学生参考図書で、上記講義内容の各系について予習しておく。
復習(30分):ノートおよび講義中に配布されたプリントで十分に復習する。
学習内容が非常に多いので、講義を指標に日頃から学習しておくことが望ましい。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | グレイ解剖学 | 塩田浩平 他訳 | エルゼビア・ジャパン |
教科書 | 解剖学講義 | 伊藤隆(著)、高野廣子(編集) | 南山堂 |
参考書 | ①解剖学 全3巻 | 森 於莵他 | 金原出版 |
参考書 | ②日本人体解剖学 全2巻 | 金子丑之肋(金子、穐田 改訂) | 南山堂 |
参考書 | ③入門人体解剖学 改訂第5版 | 藤田恒夫 著 | 南江堂 |
参考書 | ④ムーア臨床解剖学 | 坂井建雄 訳 | メディカル・サイエンス・インターナショナル |
参考書 | ⑤Essentials of Human Anatomy (④の英語版) | K.L. Moore, A M.R. Agur | Oxford |
参考書 | ⑥末梢神経解剖学 | 佐藤達夫 監修 | サイエンス・コミュニケーションズ・インターナショナル |
参考書 | 解剖学用語 | 日本解剖学会 監修 | 医学書院 |
参考書 | その他の参考図書 | ||
参考書 | Anatomy for Surgeons 全3巻 | W.H.Hollinshead | Harper & Row |
参考書 | 人体の正常構造と機能 | 坂井 建雄, 河原 克雅 編集 | 日本医事新報社 |
参考書 | 人体解剖学 改訂第42版 | 藤田恒太郎 著 | 南江堂 |
ビデオ
① 人体解剖学のうち
QS VC 215、216、220 目でみる医学の基礎
② 生理学のうち
QT VC 239 ~ 244 目でみる身体のしくみシリーズ
523 ~ 530
QT VC 315 ~ 325 身体のしくみシリーズ
1.人体の正常な構造、相互の位置関係について説明できる。
2.解剖学的構造と機能を関連付けて説明できる。
3.臨床医学と関連づけて人体の構造を説明できる。
1.授業態度 10%
2.定期試験 90%
3.必要に応じ、レポート等の提出を求めることがある。
⑴ 解剖学実習に先立って人体の基本構造についての十分な予備知識を持てるように努力すること。
⑵ 解剖学用語の日本語の読み方は初心者には難解である。用語に慣れなければ教科書を読んでも理解が困難であるので、講義には必ず出席すること。