英文名 | Anatomy and Embryology II | |
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科目概要 | 1年後期[10コマ]、3群科目、必修、講義 | |
科目責任者 | 小川 元之 | |
担当者 | 小川 元之※, 勝村 啓史 | |
教室 | M101(新校舎1階大講義室) |
小川 元之: 医師として学んできたことをベースに、特に産婦人科学および小児科学と関連した内容について講義する。臨床医学の知識に触れることにより、医学・発生学を学ぶモティベーションを高めるようにする。
1. プロフェッショナリズムと倫理: ◎ | 4. 知的探究と自律的学習: ◎ | 7. 予防医学: |
2. コミュニケーション能力: | 5. チーム医療: | 8. 地域医療: |
3. 医学的知識と技術: ◎ | 6. 医療の質と安全: ◯ | 9. 国際貢献: |
解剖学は近代医学として最初に確立し、ベサリウス以降400年以上にわたり蓄積されてきた知識体系があり、また、人体には35億年に及ぶ生命の進化史が内在している。ヒトの系統発生および個体発生を理解しながら、個体レベルでの人体の正常な構造に関する知識を習得すると共に、人間の生物学的多様性を理解する。
解剖・発生学Ⅱでは、精子や卵子の形成過程、受精から着床にいたる経過、胚葉形成および各胚葉から器官が分化する経過と先天異常の発生機序について学習する。
『人体発生学講義ノート』を教科書とし、その記載について重要事項の説明を行う。
フィードバックとして定期試験の総評、平均点、得点分布などのデータを提示する。また、総評と共に再試験にあたっての学習ポイントを提示する。
回 | 日時 | 講義テーマ | 講義内容 | 担当者 | 所属 |
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1 | 10/22(水)③ | 発生学序論・生殖子発生と受精 | ⑴生殖子の発生 ⑵減数分裂 ⑶受精のメカニズムについて | 小川 元之 | 解剖学(小川単位) |
2 | 10/29(水)③ | 発生第1~2週:前胚子期⑴ | 受精と着床 | 小川 元之 | 解剖学(小川単位) |
3 | 11/17(月)③ | 発生第1~2週:前胚子期⑵ | 2層性胚盤の構造を解説する | 小川 元之 | 解剖学(小川単位) |
4 | 11/17(月)④ | 発生第3~8週:胚子期⑴ | 原腸形成 | 小川 元之 | 解剖学(小川単位) |
5 | 11/19(水)② | 発生第3~8週:胚子期⑵ | 内・中・外胚葉の分化について | 小川 元之 | 解剖学(小川単位) |
6 | 11/26(水)③ | 発生第9週~出生:胎児期 | 胎児期の主な現象について | 小川 元之 | 解剖学(小川単位) |
7 | 11/27(木)④ | 胎盤の形成⑴ | 胎盤の発生と組織学的構造 | 小川 元之 | 解剖学(小川単位) |
8 | 12/3(水)③ | 胎盤の形成⑵ | 多胎妊娠について | 小川 元之 | 解剖学(小川単位) |
9 | 12/17(水)② | 先天異常 | ⑴先天異常の型:奇形、破壊、変形、異形成 ⑵染色体異常の発生機序 ⑶環境因子としての催奇形因子について | 勝村 啓史 | 非常勤教員 |
10 | 12/17(水)③ | 先天異常 | ⑴先天異常の型:奇形、破壊、変形、異形成 ⑵染色体異常の発生機序 ⑶環境因子としての催奇形因子について | 勝村 啓史 | 非常勤教員 |
予習(30分): 受講前に教科書、または学生参考図書で、上記講義内容の各系について予習しておく。
復習(30分):ノートおよび講義中に配布されたプリントで十分に復習する。
学習内容が非常に多いので、講義を指標に日頃から学習しておくことが望ましい。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 人体発生学講義ノート | 塩田浩平(著) | 金芳堂 |
教科書 | ラングマン 人体発生学(第11版) | 安田峯生・沢野十蔵 訳 | メディカルサイエンス・インターナショナル |
参考書 | ラーセン最新人体発生学 | 相川英三 他訳 | 西村書店刊 |
参考書 | カールソン人体発生学-分子から個体へ | 自井敏雄 監訳 | 西村書店刊 |
参考書 | ムーア人体発生学 | 瀬口春道 監訳 | 医歯葉出版刊 |
1.ヒトの生殖細胞の形成を説明できる。
2.ヒトの受精から着床までを説明できる。
3.ヒトの初期発生(胎盤形成を含む)について説明できる。
1.授業態度 10%
2.定期試験 90%
3.必要に応じ、レポート等の提出を求めることがある。
教科書は『人体発生学講義ノート』、『ラングマン 人体発生学』ともに必ず購入し、2 冊の教科書を用いて人体の発生過程を時間的、空間的に正しく理解するように努めること。