英文名 | Biochemistry(Lab.) | |
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科目概要 | 1年後期[16コマ]、3群科目、必修、実習 | |
科目責任者 | 堺 隆一, 萬代 研二, 藤岡 正人 | |
担当者 | 堺 隆一※, 萬代 研二※, 藤岡 正人※, 河野 俊之※, 板倉 誠※, 丸尾 知彦※, 高山 吉永, 長尾 和右※, 山森 早織※, 清成 信一※, 堤 良平※, 三枝 智香※, 鳥居 知宏※, 坪川 大悟※, 務台 英樹※ | |
教室 | M23(新校舎2階生化学系実習室), M101(新校舎1階大講義室) |
堺 隆一・萬代研二・藤岡正人:
医師としての実務経験を、分子生物学研究の医学への応用についての実例を交えた説明に活かしている。
その他:
研究所・会社での経験を、実習レポート作成要領の説明などに実務での報告書作成の経験を生かしている。
1. プロフェッショナリズムと倫理: | 4. 知的探究と自律的学習: ◎ | 7. 予防医学: |
2. コミュニケーション能力: ◯ | 5. チーム医療: | 8. 地域医療: |
3. 医学的知識と技術: ◎ | 6. 医療の質と安全: | 9. 国際貢献: |
生化学・細胞生物学・分子遺伝学について実習を行い、医師に必要な基礎的知識や論理的な考え方を習得する。また疾患や病態を分子レベルで解明することの重要性を理解する。
20 名前後のグループに分かれて、次の各項目を交替に実習する。
Ⅰ.血清中インスリン濃度測定と酵素法による血糖値の測定:
ラット血清中のインスリン濃度を酵素免疫測定法 (ELISA) で定量する。またグルコース酸化酵素を用いて、ラット血糖値を測定する。
Ⅱ.細胞分画法と乳酸脱水素酵素の活性測定による局在推定:
肝臓のショ糖ホモジネートを遠心分離法により、核、ミトコンドリア、上清(ミクロソームと可溶画分)に分画した試料を用い、標識酵素活性を測定する。
Ⅲ.ヒト細胞への遺伝子導入と発現解析:
緑色蛍光タンパク質 (GFP) 標識タンパク質発現ベクターをヒト細胞にリン酸カルシウム法で遺伝子導入し、発現したタンパク質の細胞内局在を蛍光顕微鏡で観察する。
Ⅳ.血清タンパク質の分画と精製、タンパク質のゲル電気泳動:
ヒト血清の硫安分画および血清IgA1 の分離精製を行う。また、それらをSDS-PAGE ( ポリアクリルアミド電気泳動) を用いて、分析する。
Ⅴ.DNA の塩基配列の決定と解析:
ヒトのアルデヒド脱水素酵素 2 型 (ALDH2) 遺伝子の塩基配列を決定する。
その塩基配列を解析して、遺伝子の構造と遺伝子多型を調べる。
Ⅵ.PCR 法によるDNA の増幅と制限酵素による切断:
PCR 法を用いてDNA 増幅を行う。PCR 産物を制限酵素で切断し、その大きさを測定する。
各グループ担当の教員が当日行う実習の概略を講義した後、実習書に従ってグループ毎に実験を行う。
実習グループごとに実習中の口頭での試問やレポート(実験ノート)作成によって到達度を確認し、疑問点については実習中ないし実習後にフィードバックを行う。
最終日に6 つの項目それぞれについて筆記での試問を行う。
回 | 日時 | 講義テーマ | 講義内容 | 担当者 | 所属 |
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1 | 11/4(火)③ | 生化学実験入門 | 生化学実験の用語と基礎知識 【M101講義室】 | 堤 良平 | 生化学(堺単位) |
2 | 11/4(火)④ | 準備 | オリエンテーション | 堺 隆一 萬代 研二 藤岡 正人 河野 俊之 板倉 誠 清成 信一 堤 良平 丸尾 知彦 山森 早織 高山 吉永 長尾 和右 三枝 智香 坪川 大悟 鳥居 知宏 務台 英樹 | 生化学(堺単位) 生化学(萬代単位) 分子遺伝学 医学教育研究開発センター医療情報教育研究部門 |
3 | 11/11(火)③ | 各項目の実習 | 教育内容記載の項目I ~Ⅵをグループごとにローテーションして実施 | 堺 隆一 萬代 研二 藤岡 正人 河野 俊之 板倉 誠 清成 信一 堤 良平 丸尾 知彦 山森 早織 高山 吉永 長尾 和右 三枝 智香 坪川 大悟 鳥居 知宏 務台 英樹 | 生化学(堺単位) 生化学(萬代単位) 分子遺伝学 医学教育研究開発センター医療情報教育研究部門 |
4 | 11/11(火)④ | 各項目の実習 | 教育内容記載の項目I ~Ⅵをグループごとにローテーションして実施 | 堺 隆一 萬代 研二 藤岡 正人 河野 俊之 板倉 誠 清成 信一 堤 良平 丸尾 知彦 山森 早織 高山 吉永 長尾 和右 三枝 智香 坪川 大悟 鳥居 知宏 務台 英樹 | 生化学(堺単位) 生化学(萬代単位) 分子遺伝学 医学教育研究開発センター医療情報教育研究部門 |
5 | 11/18(火)③ | 各項目の実習 | 教育内容記載の項目I ~Ⅵをグループごとにローテーションして実施 | 堺 隆一 萬代 研二 藤岡 正人 河野 俊之 板倉 誠 清成 信一 堤 良平 丸尾 知彦 山森 早織 高山 吉永 長尾 和右 三枝 智香 坪川 大悟 鳥居 知宏 務台 英樹 | 生化学(堺単位) 生化学(萬代単位) 分子遺伝学 医学教育研究開発センター医療情報教育研究部門 |
6 | 11/18(火)④ | 各項目の実習 | 教育内容記載の項目I ~Ⅵをグループごとにローテーションして実施 | 堺 隆一 萬代 研二 藤岡 正人 河野 俊之 板倉 誠 清成 信一 堤 良平 丸尾 知彦 山森 早織 高山 吉永 長尾 和右 三枝 智香 坪川 大悟 鳥居 知宏 務台 英樹 | 生化学(堺単位) 生化学(萬代単位) 分子遺伝学 医学教育研究開発センター医療情報教育研究部門 |
7 | 11/25(火)③ | 各項目の実習 | 教育内容記載の項目I ~Ⅵをグループごとにローテーションして実施 | 堺 隆一 萬代 研二 藤岡 正人 河野 俊之 板倉 誠 清成 信一 堤 良平 丸尾 知彦 山森 早織 高山 吉永 長尾 和右 三枝 智香 坪川 大悟 鳥居 知宏 務台 英樹 | 生化学(堺単位) 生化学(萬代単位) 分子遺伝学 医学教育研究開発センター医療情報教育研究部門 |
8 | 11/25(火)④ | 各項目の実習 | 教育内容記載の項目I ~Ⅵをグループごとにローテーションして実施 | 堺 隆一 萬代 研二 藤岡 正人 河野 俊之 板倉 誠 清成 信一 堤 良平 丸尾 知彦 山森 早織 高山 吉永 長尾 和右 三枝 智香 坪川 大悟 鳥居 知宏 務台 英樹 | 生化学(堺単位) 生化学(萬代単位) 分子遺伝学 医学教育研究開発センター医療情報教育研究部門 |
9 | 12/2(火)③ | 各項目の実習 | 教育内容記載の項目I ~Ⅵをグループごとにローテーションして実施 | 堺 隆一 萬代 研二 藤岡 正人 河野 俊之 板倉 誠 清成 信一 堤 良平 丸尾 知彦 山森 早織 高山 吉永 長尾 和右 三枝 智香 坪川 大悟 鳥居 知宏 務台 英樹 | 生化学(堺単位) 生化学(萬代単位) 分子遺伝学 医学教育研究開発センター医療情報教育研究部門 |
10 | 12/2(火)④ | 各項目の実習 | 教育内容記載の項目I ~Ⅵをグループごとにローテーションして実施 | 堺 隆一 萬代 研二 藤岡 正人 河野 俊之 板倉 誠 清成 信一 堤 良平 丸尾 知彦 山森 早織 高山 吉永 長尾 和右 三枝 智香 坪川 大悟 鳥居 知宏 務台 英樹 | 生化学(堺単位) 生化学(萬代単位) 分子遺伝学 医学教育研究開発センター医療情報教育研究部門 |
11 | 12/9(火)③ | 各項目の実習 | 教育内容記載の項目I ~Ⅵをグループごとにローテーションして実施 | 堺 隆一 萬代 研二 藤岡 正人 河野 俊之 板倉 誠 清成 信一 堤 良平 丸尾 知彦 山森 早織 高山 吉永 長尾 和右 三枝 智香 坪川 大悟 鳥居 知宏 務台 英樹 | 生化学(堺単位) 生化学(萬代単位) 分子遺伝学 医学教育研究開発センター医療情報教育研究部門 |
12 | 12/9(火)④ | 各項目の実習 | 教育内容記載の項目I ~Ⅵをグループごとにローテーションして実施 | 堺 隆一 萬代 研二 藤岡 正人 河野 俊之 板倉 誠 清成 信一 堤 良平 丸尾 知彦 山森 早織 高山 吉永 長尾 和右 三枝 智香 | 生化学(堺単位) 生化学(萬代単位) 分子遺伝学 医学教育研究開発センター医療情報教育研究部門 |
13 | 12/16(火)③ | 各項目の実習 | 教育内容記載の項目I ~Ⅵをグループごとにローテーションして実施 | 堺 隆一 萬代 研二 藤岡 正人 河野 俊之 板倉 誠 清成 信一 堤 良平 丸尾 知彦 山森 早織 高山 吉永 長尾 和右 三枝 智香 坪川 大悟 鳥居 知宏 務台 英樹 | 生化学(堺単位) 生化学(萬代単位) 分子遺伝学 医学教育研究開発センター医療情報教育研究部門 |
14 | 12/16(火)④ | 各項目の実習 | 教育内容記載の項目I ~Ⅵをグループごとにローテーションして実施 | 堺 隆一 萬代 研二 藤岡 正人 河野 俊之 板倉 誠 清成 信一 堤 良平 丸尾 知彦 山森 早織 高山 吉永 長尾 和右 三枝 智香 坪川 大悟 鳥居 知宏 務台 英樹 | 生化学(堺単位) 生化学(萬代単位) 分子遺伝学 医学教育研究開発センター医療情報教育研究部門 |
15 | 12/23(火)③ | 各項目の実習・試問 | 教育内容記載の項目I ~Ⅵをグループごとにローテーションして実施・試問 | 堺 隆一 萬代 研二 藤岡 正人 河野 俊之 板倉 誠 清成 信一 堤 良平 丸尾 知彦 山森 早織 高山 吉永 長尾 和右 三枝 智香 坪川 大悟 鳥居 知宏 務台 英樹 | 生化学(堺単位) 生化学(萬代単位) 分子遺伝学 医学教育研究開発センター医療情報教育研究部門 |
16 | 12/23(火)④ | 各項目の実習・試問 | 教育内容記載の項目I ~Ⅵをグループごとにローテーションして実施・試問 | 堺 隆一 萬代 研二 藤岡 正人 河野 俊之 板倉 誠 清成 信一 堤 良平 丸尾 知彦 山森 早織 高山 吉永 長尾 和右 三枝 智香 坪川 大悟 鳥居 知宏 務台 英樹 | 生化学(堺単位) 生化学(萬代単位) 分子遺伝学 医学教育研究開発センター医療情報教育研究部門 |
予習:
・ 実習書を熟読し、当日の実験内容をよく理解しておくこと。
・ 実習書の各項目の予習を当日までに終わらせておくこと。
・ 実習書の内容で疑問点があれば当日までに調べておくこと。
復習:
・ 各課題の実験終了後に方法や結果を各自でまとめ、試問までに理解できない部分を解決しておく。
予習復習あわせて1回(2コマ)あたり4時間の準備学習を要する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 分子医化学実習書 | 北里大学医学部 編 | |
参考書 | エッセンシャル生化学 | Pratt, Cornely 著(須藤,山本,堅田,渡辺 訳) | 東京化学同人 |
参考書 | エッセンシャル細胞生物学 | 中村桂子,松原謙一 訳 | 南江堂 |
1)生化学・細胞生物学・分子遺伝学の実験を行うための基礎的な手技を理解し行うことができる。
2)実験操作・実験結果を論理的に解釈および考察し、わかりやすく説明したり文章にまとめたりすることができる。
3)生化学および分子遺伝学的な手法によって、疾患や病態を分子レベルで解析することの重要性を説明できる。
4)指導者および共同実験者と適切なコミュニケーションをとることができる。
毎回の実習に取り組む態度(70%)および最終日に行われる実習内容に関する試問(30%)による。
原則として、すべての実習と試問に参加することで評価の対象となる。