英文名 | Tutorial I | |
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科目概要 | 1年後期[12コマ]、3群科目、必修、演習 | |
科目責任者 | 草野 央 | |
担当者 | 草野 央※, 堺 隆一※, 狩野 有作※, 河野 俊之, 板倉 誠※, 新井 雄太※, 中西 秀彦※, 福田 英一, 一戸 昌明※, 各担当者, テュートリアル教育小委員会 | |
教室 | M101(新校舎1階大講義室) |
臨床経験を踏まえ、チーム医療の重要性について自ら理解を深めるよう指導する。
1. プロフェッショナリズムと倫理: ◯ | 4. 知的探究と自律的学習: ◎ | 7. 予防医学: |
2. コミュニケーション能力: ◯ | 5. チーム医療: ◯ | 8. 地域医療: |
3. 医学的知識と技術: ◯ | 6. 医療の質と安全: | 9. 国際貢献: |
講義のように人から「教えてもらう」という受動的な知識伝授型の教育では、広範な知識を効率的に得ることはできるが、最先端に立った時、自ら道を切り開く術を学ぶことは難しい。大学に至る日本の教育では、自ら学び議論を積み重ねて研鑽を積むことに欠けていることが否めない。今後の医学、特にそのフロンティアを進むためには自ら能動的に情報を集め、体系化し、議論を通じて知識を蓄積し、深く理解して自ら考える能力を培うことが必要である。
今日、医学の情報量は日々増大しており、多くの情報を簡便に集めることが容易になった反面、正しい知識を得るための情報の取得方法とその選択の術を学ぶことも非常に重要となっている。
テュートリアル学習では、自分で情報を集め、選択し、考え、仲間と議論することで問題を解決することにより、知識を多面的に深く理解する事が可能となる。チーム内でのコミュニケーションを図り、自分の考えを正確に論理的に相手に伝え、同時に自己主張をするだけではなく相手の考えを理解することを学ぶ。また、テューターと密に接し、仲間と協力して問題解決に向かうことにより、チーム医療の大切さを学習する第一歩となる。
テュートリアル学習とは一般には「テューターによる少人数教育」のことであり、医学教育においては、学生が、テューターとなる教員の助言を得ながら、個々の問題解決に必要な事柄を学ぶ方式の教育を指す。小グループ(6名位)において、学生が与えられた課題の文章中から疑問点や問題点を見つけ、それらの点について分担して教科書、文献、コンピュータなどを検索し、調べた事柄を分析、発表、討論して、知識を深め合いながら疑問点や問題点の解決を図っていき、この過程を通じて自己学習能力を伸ばすものである。
これらを学生たちが自主的に行うことで、問題解決型の学習を体験することができる。
6 ~ 7 名位の小グループで学習を行う。課題から疑問点や問題点を見つけ、分析、発表、討論をしながら解決を図っていく。フィードバックとして、発表会終了後に講評を行う。
回 | 日時 | 講義テーマ | 講義内容 | 担当者 |
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1 | 11/14(金)③ | オリエンテーション 【M101】 | 情報検索・収集の仕方について学習する | テュートリアル教育小委員会 |
2 | 11/14(金)④ | オリエンテーション 【M101】 | 情報検索・収集の仕方について学習する | テュートリアル教育小委員会 |
3 | 11/21(金)③ | テュートリアル学習 | 小グループに分かれ、各テーマについて学習する | 各担当者 |
4 | 11/21(金)④ | テュートリアル学習 | 小グループに分かれ、各テーマについて学習する | 各担当者 |
5 | 11/28(金)③ | テュートリアル学習 | 小グループに分かれ、各テーマについて学習する | 各担当者 |
6 | 11/28(金)④ | テュートリアル学習 | 小グループに分かれ、各テーマについて学習する | 各担当者 |
7 | 12/5(金)③ | テュートリアル学習 | 小グループに分かれ、各テーマについて学習する | 各担当者 |
8 | 12/5(金)④ | テュートリアル学習 | 小グループに分かれ、各テーマについて学習する | 各担当者 |
9 | 12/12(金)③ | テュートリアル学習 | 小グループに分かれ、各テーマについて学習する | 各担当者 |
10 | 12/12(金)④ | テュートリアル学習 | 小グループに分かれ、各テーマについて学習する | 各担当者 |
11 | 12/19(金)③ | テュートリアル発表会 【M101,M102,M104】 | ローテーションでグループごとに発表する | テュートリアル教育小委員会 |
12 | 12/19(金)④ | テュートリアル発表会 【M101,M102,M104】 | ローテーションでグループごとに発表する | テュートリアル教育小委員会 |
予習:図書館等を利用し、情報収集方法・文献検索・インターネット検索等を体験しておくこと。(30分程度)
復習:学習過程や考察を学習ノートにまとめ、単に資料のコピーだけの記録にならないようにすること。
オリエンテーションで配布する評価のルーブリックを読んでおくこと。(30分程度)
1)問題点、疑問点の抽出ができる。
2)問題解決のための適切な情報調査ができる。
3)自分の意見を要領よく相手に伝えることができる。
4)相手の意見を理解し受領することができる。
5)建設的な討論により自分の主張と相手の意見との相違を認識し、すり合わせができる。
6)自己学習と討論を通じて、問題点の深い理解ができる。
7)調査した情報と自分の考えを整理して、問題解決ができる。
8)発表を通じて、情報や考えを十分に伝達できる。
9)医学・医療に必要な記述・数値・情報を正しく読みとり理解して活用するための基礎知識を習得できる。
10) テュートリアル教育II で行う、より臨床に即した課題への対応への道筋ができる。
ノートおよびテューター評価 90%、その他提出物や発表会 10% で評価する。オリエンテーションで配布する評価のルーブリックを読んでおくこと。
学習ノートを中心とした評価が基準に達しない場合、再試験としてレポートの再提出を求める。