英文名 | Hygiene and Community Medicine(Clinical Clerkship) | |
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科目概要 | 6年[3週]、3群科目、選択、実習 | |
科目責任者 | 堤 明純 | |
担当者 | 堤 明純※, 引地 博之※, 渡邉 和広※, 松崎 慶一※, 堀口 兵剛※, 武藤 剛※, 土肥 直樹※ | |
教室 |
堤 明純ほか:
地域医療および臨床心理の臨床経験、産業医実務経験を踏まえ、地域医療、産業医実務、保健行政の意義・仕組み、予防活動について教授する。
1. プロフェッショナリズムと倫理: ◎ | 4. 知的探究と自律的学習: ◯ | 7. 予防医学: ◎ |
2. コミュニケーション能力: ◎ | 5. チーム医療: ◎ | 8. 地域医療: ◎ |
3. 医学的知識と技術: ◯ | 6. 医療の質と安全: | 9. 国際貢献: |
【内郷診療所】
地域社会で求められる保健・医療・福祉・介護の機能、体制を踏まえ、地域における医療や保健活動を体験的に学び、地域医療の最前線における各々の現状や連携の必要性について理解を深める。
【相模原市保健所】
地域保健活動の拠点である保健所での実習を通じて、医師だけではなく、歯科医師、獣医師、保健師、薬剤師、管理栄養士などの専門職が連携して、「公衆衛生」が、実際にどのように実践をされているのかについて体験することで、保健所業務への理解を深める。
【産業医実習】
産業医が勤務している事業所を複数訪問し、産業医業務の実務について理解を深める。
【 内郷診療所】
診療所外来実習には、外来見学(一般外来、健康診断・がん検診、上部消化管内視鏡、腹部エコー)だけではなく、機会があれば、往診見学(緩和ケア、看取り)、学校保健実習(小学校、中学校での健康診断)、要介護認定審査会への同席、等も含まれる。これらの見学を通じて、地域医療を担う医師の幅広い活動の実際を体験する。在宅医療実習では、終日、訪問看護ステーションの看護師に同行し、地域医療の重要な担い手である看護師の視点から、厚生労働省が推進している在宅医療の実際を見学し、体験する。実習場所が遠方である上に公共交通機関での移動も容易ではないため、自家用車を利用できる者を除いて、近くの旅館に宿泊することを強く推奨する。実習参加に関わる交通費や宿泊費は自己負担となるため注意すること。
【 相模原市保健所】
保健所・地域保健実習には、地域保健だけではなく、医事・薬事、生活衛生、食品衛生、疾病対策(感染症対策・難病事業)、生活習慣病対策、介護、母子保健、等が含まれる。単に医師の業務だけでは無く、保健所に在籍している他の専門職の業務も体験し、幅広い視点での地域保健を体験する。できるだけ実習者の希望に添ったプログラムとするために、どのような実習を希望するか、事前に簡単な希望事項を提出してもらう。4 月(日程未定)に県内の保健所で実習を行う学生を対象に、県下の保健所で一斉に、終日オリエンテーションが行われる予定である。参加を希望し、日程の調整がつくようであれば、実習担当者まで相談のこと。
【 産業医実習】
産業医実習では、産業医が勤務している事業所を複数訪問する。その中で、産業医の日常業務である各種面談(長時間労働者面談、高ストレス者面談、健康相談、健康診断後の面談等)、職場巡視、安全衛生委員会への出席、等、産業医業務の多様な実務について体験する。また、複数の産業医と接することにより、専門性によって異なる産業医業務についても体験する。
【 内郷診療所】
診療所外来見学、在宅医療見学、各種会議への参加を主とし、実習で学習、経験した内容を踏まえて、テーマに応じたレポートの作成を通じて、参考文献などを参照し地域医療への理解を深める。
【 相模原市保健所】
各事業の担当者に同行して、活動の様子を見学、体験することを主とし、実習で学習、経験した内容を踏まえて、テーマに応じたレポートの作成を通じて、参考文献などを参照し保健所活動への理解を深める。
【 産業医実習】
産業医に同行して、活動の様子を見学、体験することを主とし、実習で学習、経験した内容を踏まえて、テーマに応じたレポートの作成を通じて、参考文献などを参照し産業医活動への理解を深める。
【予習】
各テーマの実習前には、下記参考図書を通読し地域保健、産業保健についての概要を把握できるように努める(毎日1 時間)。
【復習】
実習期間中その日の実習の振り返りを行い、各テーマのレポート作成に備える(1 時間)。
各テーマでレポート(各テーマ:1000 字程度)を作成し、実習最終日の総括の時に提出すること(総括は提出されたレポートをもとに、口頭試問及び教員から実務経験に基づくコメントを行う)。
種別 | 書名 | 発行所 |
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参考書 | 臨床医のためのパブリックヘルス (内郷診療所・相模原保健所) | 中外医学社 |
参考書 | 「労働衛生のしおり」 (産業医実習) | 中央労働災害防止協会 |
参考書 | 両書籍ともに、公衆衛生学単位の研究室に常備されている。 |
①わが国の地域医療、地域保健、産業保健の現状、国際保健活動の貢献について、実習で経験した具体的な事例に基づいて、説明できる。
②わが国の保健医療政策の課題と、その解決のために必要とされる医系技官に必要な経験や知識について、実習で経験した具体的な事例に基づいて、説明できる。
以下のテーマに関するレポートの提出とレポートの内容を踏まえた最終日の討論により判定する(レポート70%、口頭試問30%)。なお、欠席は減点する。
レポートの内容は、以下の通りとする。
【内郷診療所】「地域医療に求められる医師のマインドとスキルを考える」
【相模原市保健所】「保健所における医師の業務と他の専門職の関わり」
【産業医実習】「産業医業務に求められる医師のマインドとスキルとは何か」
定員
各期間 1 名
初回集合場所・時間
実習実施が決まり次第、改めてオリエンテーションを行う。
実習における注意事項
実習実施が決まり次第、改めてオリエンテーションを行います。
内郷診療所は、実習場所が遠方(相模原市緑区)であることから、希望に応じて、実習期間中(日曜日(前泊)から木曜日まで)、近くの旅館の宿泊となります。宿泊費、交通費は自己負担となるため注意してください。
実習先との調整によっては、同一施設の2週間の実習に変更となる可能性があります。その際は、できるだけバリエーションに富む実習となるよう配慮します。
「内郷診療所」実習においては、相模原市立診療所を含む近隣の診療所と連携した実習を調整し、バリエーションに富む実習となるよう配慮します。
相模原赤十字訪問看護ステーションの実習では、感染症対策として以下の準備をしていただきます:・手洗い後のハンカチ・靴下4足(1 日に3 - 4 件の訪問を予定しており、訪問毎に靴下を履き替えます)。必要に応じて、追加指示をします。